入場 | 紅葉に染まるまほろばの さやけき里のたのしさよ…手に手に楽器を囃しながら、 田楽衆は市内を練り歩き、夕闇せまるころ、此所にやってきます。 |
精霊降臨 | 川面を一艘の舟がすべり、月の精霊がこの島に降臨します。 |
火入れの儀 | 夕闇に篝の火がともされ、いよいよまつりの始まりです。 |
王舞 | まつりの開催を天の神へ報告し、場を祓い、地の神を呼び覚まします。 |
入祭唱 | 集い来た田楽衆は、大地と空、そして宇治の人々に、まつりの始まりを告げて歌います。 |
訪い | 夕闇に響く笛の音は、宇治川と月とに呼びかけます。 川面を一艘の舟がすべり、月の精霊がこの島に君臨します。 精霊の放つ月の雫が地に落ちると、そこから、次々に無垢な子うさぎたちが生まれるのです。 精霊たちが手にしているのは、宇治ゆかりの紅葉と山吹です。 |
童舞〜惣踊り 序〜 | 月の使者、子うさぎたちの舞です。大地の恵み、稲の初穂を手に躍ります。 |
雲龍〜龍舞乱声 | 月、照らす芒の野に風が吹きはじめる。 空に浮かぶ月にうっすらと雲がかかり、遠くで雷鳴が鳴り響く。 ぽつぽつと、雨が降り始め、小川の水も水位を増していく。 風も激しさを増していき、何時しか月は雲に隠れ、稲光が夜の空を照らし出す。 雨も次第に激しさを増し、一際大きな稲妻が光った途端あたりは一時の静寂に包まれる…。 |
龍舞 | 子うさぎたちの舞は、宇治川に棲む水神を呼び醒ましました。凛とした所作の舞は、 やがて飛竜をおもわせるうねりとなり、龍神は天に昇って雷鳴を轟かせ、慈雨を降らせ…。 |
言祝 | 歌詠みたちが、宇治の自然を讃え、田楽の面白さに喝采を送ります。 |
翔〜惣躍り 破〜 | 鳳凰の巣立ちから、大きく翼を広げて勢いよく大空に飛び立つ様を表した躍りです。 |
豊穣〜行道囃子〜 | 豊作でたわわに実った稲の刈り入れが終わり、 恵みに感謝し囃して踊り喜びを分かつべく、皆の集いを報せ練り歩きます。 |
宇治茶礼賛 | 宇治に古くから伝わる茶摘歌。その美しい旋律と歌詞を再構築しました。 新たに創作しました茶摘おどりを、宇治田楽の楽器・茶ちゃらの音色とともにお楽しみください。 |
語り | 見返り兎とともに、応神天皇の妃宮主矢河枝比売が昔を偲んで語ります。 |
田楽躍 | 振り鈴、ビンザサラ、腰鼓を打ち鳴らしながら、隊形を様々に変化させて躍ります。 楽器三種、総勢十二〜二十四名の躍り手で演じます。 曲に合わせて歌われるのは、応神天皇が木幡のヤカワエヒメに贈った求愛の歌です。 |
獅子舞〜散楽 | 獅子舞…笛に定曲無く口に任せて吹き鼓に定声無く手に任せて打つ… それぞれ思いのままに奏す秘曲に合わせて獅子が舞います。 宇治の他にかつてあった…大陸渡米の散楽。アクロバティック且つダイナミックな演技もご覧下さい。 |
惣躍り 急 | 太鼓のリズムが活き活きと響き渡ります。 まつりに心を解き放った人々の躍りは最高潮に達し、生命の歓喜を謳歌するのです。 |
大団円「さんやれ」 | 今宵、まつりに勧請された精霊たちは、川風の彼方に帰ってゆきます。 そろそろ私たち田楽衆もおいとまする刻限となりました。 それでは皆様、おなごりはつきませぬけど、ごきげんよう。 |
2007年10月20日 | −−−−− | 宇治田楽まつり |
2008年10月18日 | −−−−− | 宇治田楽まつり |
2010年 9月12日 | −−−−− | 奉納躍 |
2011年 9月11日 | −−−−− | 奉納躍 |
2011年10月29日 | −−−−− | 京都国文祭パレード |
2011年11月 3日 | −−−−− | 全国田楽祭 |
2012年 4月 7日 | −−−−− | 方除大祭・宇治田楽 |
2012年 9月 2日 | −−−−− | 奉納躍 |
2012年10月20日 | −−−−− | 宇治田楽まつり |
2017年 9月 3日 | −−−−− | 奉納躍 |
2017年10月21日 | −−−−− | 宇治田楽まつり |