御田植神事(住吉大社)


6月14日、住吉大社で御田植神事が13:00より行われます。(大阪府大阪市:6月の歳時記)
御田植神事は、秋の実り・五穀豊穣、豊作の予祝を願って行われるものです。
住吉大社の御田祭は日本三大御田祭の一つです。
他の2つは、香取神宮(千葉県)伊雑宮(三重県)です。
御田植神事は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
御田植神事は、神饌田の御田祭以外に、
粉黛式・戴盃式がありますが一般の人が見れるのは本殿祭と御田祭です。
参列者の祓いが石舞台で行われた後に本殿まで奴を先頭に
武者や八乙女、参列者さんが移動します。


本殿祭では、植女に早苗を渡し、神前より御神水を奉耕者の長である大田主に渡します。
この後も一般的な神事が続きます。本殿前の正面後方には稚児が自由、気ままに…


本殿祭が終わると神饌田に行列が移動します。
奴を先頭に風流武者、雑兵が続き神職さんが続きます。八乙女さん稚児さんが続きます。
植女さんや田植踊さん替植女さん、最後は住吉踊さんです。



御田を見るには有料と無料、どちらでも見られます。
有料の場合は座席が2000円、立見が1000円です。一応、パンフなどの資料付きです。
※時間的により入場券は売り切れになります。
今回は、初めてだったので無料で撮ってみました。
無料でもこの程度は撮れるであろう画像です。

神饌田はこんな感じです。中央に舞台があります。
ちょうど住吉踊りさんが入場されてます。


御田式が14:00に始まり、最初に神職さんが神田の四方を祓い清め、
続いて大田主が御神水を田に注ぎます。
続いて早苗授受です。舞台に植女と替植女が整列します。
本殿祭で植女に渡された早苗を替植女に渡されます。
替植女とは実際に田植、苗植をする人達です。


御田式の手順(奉納行事)です。
☆神楽女による八乙女の田舞☆御稔女による神田代舞☆武者による風流武者
☆男児による源平合戦☆女児による田植踊☆女児による住吉踊

八乙女の田舞が舞台上であります。


奉納行事が始められると同時に、
神饌田では苗植の作業が始められます。


御稔女が神田代舞と雨乞いの舞で豊穣祈願を。
御稔女は、大阪花街連盟による厳正な審査を受け、新町廓の一番の舞手がされます。
舞の途中、牛が役目を終え退場します。


続いて風流武者で侍大将が武運長久を祈る所作をされ、源平合戦です。
紅白から男児の雑兵と武者が。
武者は舞台で陣太鼓・鐘・法螺貝貝を。紅白の雑兵が棒打合戦をします。


女児による田植踊。舞台では円になり、畦道で太鼓と歌が。
【田植踊】
♪神の田植に 目立つものは 並ぶ乙女の 赤だすき
♪出船入船 日に千艘の 船も詣づる 四社の前
♪松の間に 淡路の見えて 神に三つ四つ 真帆片帆
♪田植しまうて 笠とり見れば 淡路島根に 陽の落ちる


最後は、住吉大社と言えば住吉踊です。
いろいろな祭事には必ずと言ってイイほど住吉踊があります。
♪住吉様の イヤホイ あらおもしろの 神踊り
♪天長く地久し 天下泰平 国土安全 五穀成就
♪民栄え 治る御代の ためしとて かねてぞ植えし
♪住吉の 岸の姫松 目出度さよ エイ住吉様の イヤホイ


祭事が終わると神饌田には苗が…一面に。


早乙女の田植踊は有料席側だけ見られます。

〜住吉大社の行き方〜
南海「住吉大社駅」下車、徒歩3分/阪堺「住吉鳥居前駅」下車。

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