オンダ祭(平尾水分神社)


1月18日に平尾水分神社でオンダ祭が19:00に行われます。(奈良県宇陀市:1月の歳時記)
平尾水分神社のオンダ祭は本殿前の舞台で行われます。秋の収穫・五穀豊穣を祈願して行われます。
平尾水分神社は無人の神社なので墨坂神社から神職さんが来られます。
社務所では直会が終わると、ショトメと呼ばれる子供が大人に担がれて舞台に、太夫と神主も舞台に。
氏子さんらは後方に待機。お囃子や合いの手、効果音を担当します。

舞台でオンダ祭の始まりです。
平成26年、ひのえ午の年、月の並びは12カ月。日の御数は365カ日。
まかりも良き日、良き時をもって正月18日、
三社大明神の御前にて御田植、つかまつり候と口上が述べられます。


舞台では台詞どおり進行していきます。
苗代作りを。
一の国からこんだうつこの子がうちやはじめしこころよしよよし。
すかさず…間者:よしよし、よよし、ところよし、よよし。


水入れが終わると福の種です。
桶に籾殻を入れ、まこうよまこうよ福の種まこうよと前方に撒きます。
間者:まこうよまこうよ福の種まこうよ
唄が5つほどあり、そのつど、合いの手が、まこうよまこうよ福の種まこうよ


奈良県では烏追いや糸つむぎの所作は珍しいと思います。
間者が、カァカァと飛んでいくさまを表現するのも珍しいかと。
悪い事は西の海へ、ぞう〜ほうほう、ほ〜う。
良い事はこのとうしょうへ、くるりくるり、くるり。
はる鍬や、さよんなぁ〜
間者:打出の小槌


いよいよ、お田植えです。
若いショトメをしともみもんだれば実は立ったら竹になる、しこく撒いた種を
間者:いつとろと、しこく撒いた苗を
右・左・右・左とまわりかたを変えて舞台の上をまわります。


途中、若宮さんの登場。
世の中が良ければ、世の中が良ければ
間者:若宮さんが参られた。
若宮さんとは、全身にコヨリが巻かれた人形で、普段は、御神体になっているそうです。
このコヨリはすべての病気や怪我に効くと言われ御利益があるのです。
自身に悪い箇所がある方は、若宮さんから同じ箇所のコヨリをいただいて、なでると良いらしい。


最後に、もう一度ショトメさんが舞台を左右にまわりオンダ祭が終わります。
最後に記念撮影です。


〜平尾水分神社の行き方〜
奈良交通バス「宇陀平尾」下車、徒歩4分。

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