回向祭・練り供養(阿弥陀寺)

4月27日に阿弥陀寺で回向祭、練り供養が16:00より行われます。(山口県周防大島町)

回向祭は毎年、23日〜27日まで行われていて、最終日に練り供養があります。
この期間、周防大島に浄土宗の僧侶さんが集まり檀家や信徒の先祖供養をします。

阿弥陀寺の練り供養は岡山県の誕生寺で行われていたものを取り入れたものです。
もともと回向祭は島人たちの信仰心を失われない為に始められたそうで、
周防大島の沖合で爆沈した戦艦「陸奧」の慰霊祭も兼ねています。

阿弥陀寺の二十五菩薩とは、善の綱に導かれ、地蔵菩薩を先頭に、
観世音・大勢士・日照王・月光・文殊・虚空蔵・普賢等の諸菩薩で、
多くの人々を極楽に導くために来迎するとされています。
二十五菩薩練供養では、檀家や信徒が諸菩薩に扮し、黄金に塗られた菩薩面をつけ、
衣装を着て、善の綱といわれる真っ白な長布を右手に持って、稚児を従え練り歩きます。
僧侶や信徒などが後に続き、総勢200人近い行列となります。また、浄土への船、西方丸も伴います。
こちらでは、25菩薩の役を全てされた方が満願となります。


阿弥陀寺の境内には西方丸や祭壇が。


先祖供養が終わると、練供養の法要が。25菩薩に扮する人が参列。法要が


法要が終わると練供養が始められます。
25菩薩+地蔵菩薩さんが仮面や後光を取り付け寺院の前で整列を。


以前は、1キロ以上ある追原の墓地まで練供養が行われていたそうですが、
今は阿弥陀寺の周囲のみの練りです。菩薩の後には西方丸が。
西方丸はお盆の時期に極楽へ目指す船として精霊船などに多い名前です。僧侶さんや稚児さん


周囲をまわり阿弥陀寺に戻ります。


境内の祭壇の前で最後の法要です。僧侶さん菩薩の代表2名、稚児の男女、関係者さんの焼香が。


法要が終わって最後は25菩薩さんの記念撮影。


2018年におこなわれた「回向祭・練り供養」の様子です。

〜阿弥陀寺〜
JR「大畠駅」下車、妨長交通バス「久賀」下車。


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