長太の鯨船行事(飯野神社)

長太の鯨船行事は体育の日の前の土曜日・日曜日の2日間あります。(三重県鈴鹿市)

鯨船行事を簡単に言うと、クジラを捕るまでの所作です。
この鯨船行事は鈴鹿市の無形民俗文化財に指定されています。
飯野神社の境内には寄付をいただいた所が張り出されて、そこで鯨船の所作がおこなわれます。
2日間で80箇所ほど回るようです。
6日は土曜日になるので、日曜日が休みになる医院や会社などを中心に回ります。


寄付があった場所で鯨を射止める予祝儀礼がおこなわれます。
鯨船上下歌に合わせ所作が始められます。踊り子が鯨船の上で踊ります。
  

すると鯨が船のまわりを回ります。長太のクジラは大2小1です。
クジラを追い込んで(横に並ぶ)踊り子が銛を上下に踊った後、銛でクジラの背に放ちます。
クジラは立ち上がり3回転します。船上では喜びに沸き、船の舳先を高く上げ勇姿を見せます。
これが大まかな一連の流れです。
  

長太の鯨船行事で使われているのが天王丸です。長さ6m弱。高さ2m強。所作が行われる場所まで移動します。


〜各所で、撮ってみました〜
鯨船の上で上下歌・踊りが始められます
  

クジラが船の回りに…
  

銛をクジラの背に放ちます。
  

クジラは立ち上がり3回転。
  

船の舳先を高く勇姿を見せます。
  

この一連の所作を繰り返しながら、地域をまわっていきます。


2012年におこなわれた「長太の鯨船行事」の様子です。

〜飯野神社〜
近鉄「長太ノ浦駅」下車、徒歩10分。


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