とがらい祭(鏡神社)


12月の第2午の日に近い土曜日に鏡神社で、とうがらい祭が14:30頃に行われます。(滋賀県竜王町:12月の歳時記)
16歳の牛若丸が京都の鞍馬から奥州に旅立った途中、
鏡の宿に泊まり鏡神社に参拝し、松の枝に烏帽子を掛け元服したと言われています。
「吾こそは源九郎義経なり」と発して、源氏の再興と武運長久を祈願しました。
とがらい祭りは、源義経を偲び男児を主役に子どもと老人で斎行されています。※現在は、女児も参加できます。


鏡神社の拝殿をまわった後に、子ども達が出発して行きます。
鉦と太鼓を打ちながら、「とうがらい、まあがらい、まあがあったらとうがらい」と言いながら歩きます。
意味は、それぞれで微妙に違うのか知らないけど、
神事に参加されてた方の話しでは、
あがっていただいても何もおかまいは出来ません的なニュアンスを話されていました。
  

最初は、かがみの里に行き、
歴史広場で、とがらい祭の説明をされます。


休憩後、元服池に寄り、源義経が泊まったとされる宿跡に。
※元服池は、鏡の宿で元服加冠の儀を行った時に使った水です。
 

その後も鏡地域を練り歩きます。
  

その頃、鏡神社では義経公の御霊を招き奉る神事と
湯立神楽が行われています。
笹で湯を払いますが、少しだけササって程度です。


湯立神楽が終わる頃には、子ども達が神社に戻って来ます。
戻った直後、社務所で子ども達の直会があります。
社務所の中には供え物として…おにぎり、魚、酒、その上に明りが。
練り歩いた子ども、大人、そして一般人も含めての直会が。かやく御飯をいただきました。
 

子ども達は、16:00頃で終了。時間をおいて、大人による神事が17:30頃にあります。
神事では源義経が烏帽子を掛けた烏帽子掛松の前に祭壇を作り、お祓いと祝詞と玉串です。
続いて社務所内の供え物の前で祝詞と玉串です。
 

以前の「とがらい祭」は、
夕刻に神事が終わってから子ども達と老人が練り歩いたそうですが…
練り歩く時間帯が夜になる為、危ないと言う事で神事と練り歩きが逆になりました。

2010年におこなわれた「とがらい祭」の様子です。

〜鏡神社の行き方〜
JR「野洲駅・近江八幡駅」下車、近江鉄道バス「鏡」下車、徒歩1分。

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