しとぎ祭(小野神社)


11月2日に小野神社のしとぎ祭が10:30頃に行われます。(滋賀県大津市:11月の歳時記)
小野の祖神は、我が国で最初に餅をついた神と言われており、
神前に藁に入った餅を捧げ五穀豊穣と厄除けを祈願します。
しとぎとはしとぎ餅の事で、日本で初めて作られた餅、菓子の事のようです。


最初に神前に藁に入った餅を供えます。
続いて神前での祓い、関係者の祓い。そして祝詞。最後に玉串です。
 

神事が終わると、藁に入った餅を氏子さんが持ち、
神職さんを先頭に小野の3地区に持って行かれます。
最初は小野神社の前。ここが北側の端になるのです。
ここで縄に藁に入った餅を12本ぶらさげます。これは、12ヶ月を意味しているそうです。
縄を張り、外からの災いを防ぐ勧請縄としているらしいです。神社前の縄の前で神職さんが祓われます。
  

祓った後、縄から12の藁を取り、その場におられる方に藁を配ります。
続いて、小野の町の中程と南側の端でも同じように縄を張り12の藁を吊り下げます。
こちらの2箇所は神職さんの同行はありません。氏子の方々が手を合わせ、お辞儀などをします。
 

この2箇所でも12の藁を配ります。
…藁に入った餅とは…
餅と言うより、米を少しだけ蒸した感じです。
藁の下側に、長い棒状・卵形になって餅の原型が入っています。
ちょっぴり口にしたところ、蒸された米の粒状でした。
ボロボロと崩れるように取れていきます。


2010年におこなわれた「しとぎ祭」の様子です。

〜小野神社の行き方〜
JR「和邇駅」下車、徒歩10分。

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