檜尾祇園祭・花奪い(檜尾神社)

7月7日に檜尾神社で祇園祭・花奪いが14:00より行われます。(滋賀県甲賀市)

祇園祭と呼ばれていますが、花奪いの事です。
花奪いとは造花の赤い花で、牡丹の花になっています。
この花を家の軒先に吊しておくと厄除けになると言われています。
花奪いって言われているので厄除けの花だけの意味合いでなく、奪い=争奪戦が行われるのです。


花奪いは7つの地区から花傘を2つづつ出すのです。祭事が始まる前に檜尾神社付近に車などに運ばれてきます。
牡丹の花の造花以外に竹串に挟まれた祝儀袋があるのです。当然、お金が入っています。これらの祝儀袋を奪い取ると言うものです。
花奪いは、この地域独特の風習で多くで行われています。地域の神社によっては、当たりがあったり、日用品だったり…
それぞれに工夫が施されています。檜尾神社は主に祝儀袋。
  

最初は、祓い所で関係者さんを祓い、その後、拝殿で神事が行われます。祝詞などは、上の八坂神社で行われます。
  

神事が終わると大弊を持ち
花奪いが行われる斎場に移動します。


花傘は7地区×2あります。
毎年、献花の順番が決められていて神社に張り出されています。24年度は…
一、出屋敷。二、田中・中島。三、小川。四、小谷。五、堀の内。六、中野。七、八田。この順番で献花されます。
献花順に花傘が登場します。最初に献花を祓います。
 

花傘はすぐに捕まえられないようにフェイントをかけつつ…一般の部は激しい争奪戦です。
  

祝儀袋に現金ですから、一般の部、子供の部、女子の部と分けられています。
子供や女子の部の様子。
 

花傘を奪ったあとは、造花の花もこの様子。家族総出で、花も祝儀もいっぱい。
 

きれいな造花の牡丹の花だけ、軒先に吊して厄除けをするのだそうです。

2012年におこなわれた「檜尾祇園祭・花奪い」の様子です。

〜檜尾神社〜
JR「甲賀駅」下車、徒歩15分。


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