比良八講(琵琶湖)

3月26日に琵琶湖一帯で比良八講が行われます。(滋賀県大津市)
比良八講が行われる日は、比良の荒れじまいとして法要が終わると比良に春が来ると言われています。
比良八講では、琵琶湖に清水や祈願した御札を投げ入れます。


出発前に本福寺で般若心経があり、8:30頃に山伏さん、稚児娘さん、僧呂さん、尺八さんが出発します。
商店街を抜け、浜大津駅を通過して港に向かいます。荒れじまいって言われるだけあって、この日は風雪。
行列が移動中、先頭の山伏さんが、すれ違った人に御札が渡されます。
  

大津港で参加する人達が整列して法要が9:10頃に行われます。※9:30頃が船の出航時間です。
  

法要が終わると、ビアンカに山伏、僧呂、尺八、稚児娘さんが乗船します。
この後に、一般の人が200〜300名ほど乗船。時間になるとビアンカは近江舞子に向かいます。
ビアンカに乗船するには500円(パンが2つ付き)が必要です。船は浜大津〜近江舞子までの片道です。
ちなみに右の画像は、有名なミシガンです。琵琶湖開きの時に使われます。
  

ビアンカの船内では、2箇所で法要が行われます。
船首では、施餓鬼法要。船尾では、浄水祈願と湖上安全祈願。
比良八講の祭事の重要な部分は、この船での祭事です。乗船しない限り撮れません。
 

船首と船尾での2箇所での法要が終わると、船上の上から水を注ぎます。船上の下から御札を投げ入れます。
船内では、尺八の奉納演奏もあります。
ちなみに、水は比良山系の打見山から汲まれた水です。船上から比良山系も見えて来ました。
  

ビアンカは、2時間ほどかけ近江舞子に到着。お練り行列が中浜(雄松崎)を目指します。
途中、観音像前で法要が行われます。湖上祈願や湖で犠牲になられた方の供養の為です。
  

お練り供養には稚児娘さんがぼんぼりを持って参加されています。
雄松崎の砂浜では、子ども達による太鼓でお出迎え。中浜に到着した行列一行は、最初に植樹をします。僧侶さん、稚児娘さんが砂をかけます。
   

僧呂さんが護摩供養の祭壇前に移動して法要が行われた後に山伏さん達の護摩供養が始められます。
護摩供養の儀式は問答から弓、小刀、松明の順でした。
祭文が読まれると、僧侶さん尺八、稚児娘さんは退場。マイクロバスで戻られます。護摩壇に点火され護摩木を入れていきます。
  

護摩供養が終わると加持があり、そして餅撒きがあります。最後には並んで餅がもらえます。
 

ビアンカの船内の席は早い人から順々に埋まっていきます。豪華な席は、すぐに満席に。

2011年におこなわれた「比良八講」の様子です。

〜大津港〜
京阪「浜大津駅」下車。

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