綱引き行事(御田神社)

1月15日に近い日曜日に御田神社で綱引き行事が12:00頃に行われます。(滋賀県大津市)
御田神社は、日吉大社の外社で綱引きを行っているのはここだけです。
御田神社は字のごとく、農業の守り神として崇められています。読み方は、「おんだ」ではなく「みた」ですが…
綱は大木に2綱。綱引き用に1綱。綱引き用には蛇の頭もあります。
綱引き用は18間(32M)と決められていて、オリンピック年は、19間となります。


9:00頃から氏子さん総出で綱を作り大木に綱を掛けます。綱は藁状のものをつないでいきます。掛け声は、エンヤ。エンヤ。エンヤ。
途中、無邪気に藁を丸めて人を埋めます。藁を丸めて人に被せるのは厄除け効果があると言います。


綱が2本つくられると2本の大木にくくりつけます。紙垂を四方に4つ付けます。


綱引き用の綱には頭を付けます。
頭になる土台とでも言いましょうか、藁のかたまりを中に入れ、綱で縛って完成します。(中=藁の束です)


綱をグルグルまきに…蛇がトグロを巻いてるように神前に置かれます。頭になる部分は、今年の恵方の方角に向けるようです。
トグロを巻いてる形にするには、人が綱の中に入ります。整った所で人が脱出します。
2度ほどは、お決まりでトグロを巻いた所で倒します。3度目は本番として作ります。


日吉大社さんから巫女さんが来られ、
巫女舞と鈴で清めます。


続いて綱引きです。神社前で綱引きが行われます。
綱引きの中央には結び目が作られています。


神社の前の道路で綱引きが行われ、坂上が西。坂下が東。
東が勝つと豊作になると言われています。
3回勝負で、東・西・東が勝ち、豊作になると言うストーリーです。


綱引きが終わると神社裏の会所で氏子さんの直会が行われます。

2012年におこなわれた「綱引き行事」の様子です。

〜御田神社〜
JR「比叡山坂本駅」/京阪「坂本駅」下車。

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