やっさいほっさい(石津太神社)


12月14日に石津太神社で、やっさいほっさいが20:00より行われます。(大阪府堺市:12月の歳時記)
昔、石津の浜に漂着したえびす様を村人が108束の薪を燃やし暖めたと言われています。
やっさいほっさいの祭事では、その様子を再現し、火床を燃やし火渡りが行われます。


境内には火床があります。薪には、それぞれに願いが書かれた御札が貼られています。
火付け神事の前に19:00からイベントがあり、堺青少年センター吹奏楽。よさこいが。
  

やっさいほっさいの祭事は下記の順に行われます。
◎神木組上げ清祓い  ◎お旅所祭  ◎例祭  ◎火付け神事  ◎火伏せ神事  ◎火渡り神事

イベントが終わると、火付け神事です。最初に太鼓が叩かれると、境内の照明は消されます。
そこに藁を持った若衆がやってきます。若衆は火床のまわりを囲みます。
 

続いて松明が本殿から来ます。
火付け役の方は氏子さんに両腕を持たれて、火床(4箇所)に点火していきます。
白装束の若衆が持っていた藁も火床に入れていきます。
  

この時期は風もあり、火床の火は燃え上がっていきます。
火床は、とんどと呼ばれています。
 

とんどが崩れ落ち小さくなってくると、竹入れが行われ、2本の竹で火床を整え真ん中を平らにします。
  

続いて、火伏せ神事の始まりです。
神職さんが連行されるように左右に氏子さんが付き、火床の前で神事が行われます。
 

続いて、火渡り神事です。本殿では、えびす役の方が清水で身体を清め衣装を着ます。
ここから、いい伝えを再現します。
えびす様を3名の年男さんが担ぎ、やっさいほっさいの掛け声を発しながら火渡りをします。
本殿から、えびす様を抱えた男衆が登場。まだまだ燃えている木々を渡っていきます。
火渡りを3度して本殿の方に戻ります。戻る時には白装束の若衆も続いていきます。火の粉も舞い上がっています。
  

この後、本殿のまわりの道を三周した後に本殿に入ります。
 

白装束の集団が火渡りした後、一般の人も火渡りが出来ます。
神社側からアナウンスが。火傷の応急処置はいたしますが、それ以上の事はしませんって言うような。
ここの火渡りはスゴイ。こんな危険な火渡りがあるとは…この火の粉の中に人がいるのです。
  

次から次から…男性も女性も、大人から子供まで、走る。走る。走る。
始まった頃に比べて、火の勢いもなくなりつつありますが、女性も多く火渡りを。
スカート姿の女性も火渡りをされています。
  

2012年におこなわれた「やっさいほっさい」の様子です。

〜石津太神社の行き方〜
南海「石津川駅」下車、徒歩5分。

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