終い弘法(盛松寺)


1月21日、盛松寺で「終い弘法」が9:00から行われます。(大阪府河内長野市:12月の歳時記)
弘法大師が泉州槇尾山にて修行道場を求めていた時、この地にて昼食をとっていたところ、
ご高名を伝え聞いておりました村人達が集まり、
この地は今、疫病がはやり、多くの者が死の病に苦しんでおります。
この苦しみからお救い下さいと村人がお願いしました。
お大師さまは席を改め、壇を築かれ、この地の疫病が一日も早く治りますようにお祈りを。
お祈りの後、村人を集めてお話をされました。
先ず第一にきれいな飲み水の確保、
井戸に汚水が入り込まないために排水路の設置など衛生的な面を指導されると共に、
冬至に柚子と味噌で柚子味噌をつくり、それを食することによって身体が健康になり、
かかる疫病にかかって苦しむことは無いと教えられました。
お大師さまが立ち去られた後、暫くして猛威をふるっていた疫病も治まりました。

12月21日は、お大師さまが教えになりました柚子味噌を当時の製法とおり、
今も受け継いで、この日、お参りに来られた人にお供物としてお渡しになります。


盛松寺にお参りに来られます。甘酒の無料接待もあります。
お寺には、柚子味噌を作っている過程の看板が。
柚子味噌は、なくなり次第終了します。お昼頃まであるようです。


2016年におこなわれた「終い弘法」の様子です。

〜盛松寺の行き方〜
南海「千代田駅」下車、徒歩10分。


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