安堵なもで踊り(飽波神社)

10月第4土曜日に飽波神社で、なもで踊りが16:30より行われます。(奈良県安堵町)
安堵なもで踊りは、雨乞いの踊りで、願いが達成されれば踊ったとされています。
起源はさだかではなく明治の頃まで踊られていたらしい。
明治の頃までには、3つのグループがありました。
★東安堵村は…庄屋宅で踊った後、高札場前などで踊り、鳥居前・境内。
★庄屋宅と…★西安堵村は…境内・庄屋宅、村年寄宅、組頭宅で踊ります。


衣装や歌詞本は残されていて、
神社には絵馬が掛けられているので、そこから踊りが再現されました。
本殿前には絵馬が掛けられていますが古くなった為に新しい絵馬が横手に掛けられています。
 

なもで踊りの踊り手さんや氏子の代表さんが参拝した後、踊りが行われます。
神社前でスタンバイ。最初に氏子さんによるお話が…
なもで踊りは、約35名ほどの方で構成されています。踊り手・唄い手・太鼓・鬼などの構成です。
  

太鼓と生歌にあわせ、黒い衣装の踊り手さんが輪になって踊ります。
衣装はないですが、お子さんも踊ります。最初は手を合わせたまま雨乞いを祈願するように踊ります…
  

途中で輪が中央に集まると、善鬼が登場します。善鬼は輪の回りを周回し、神社の前で棒を振り回して踊り、棒を天にかざし雨を降らせます。
  

善鬼が退くと、再び輪になり、なもで踊りが踊られ、早馬と呼ばれる鼓を持った人が輪の外を跳び回ります。
  

歌詞は8番まであり、1番と8番の歌詞を載せておきます。
一。 目出度さは 一本榎の 目出度さは 本は黒がね 中こがね 枝は白金 枝は白金 末には 銭が生るとも
八。 此処はどこ 此処は天王寺 住吉の西を 遙かに眺むれば 沖のど中に 帆かけ船
あうしょうしょうやの あうしょうしょうやの 若狭の 小浜へ押し寄せ

なもで踊りが終わると神社に戻って行きます。善鬼です。


なもで踊りは、町おこしの一つとして行われているようです。
秋祭り以外に11月の産業フェスティバルや小学校の運動会でも実演されます。


2011年におこなわれた「安堵なもで踊り」の様子です。

〜飽波神社〜
JR「法隆寺駅」下車、徒歩25分。

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