二十五菩薩練供養会式(當麻寺)

4月14日に當麻寺で二十五菩薩練供養会式が16:00頃に行われます。(奈良県葛城市)
當麻寺の春の大祭で、中将姫の往生を再現する行事で、中将姫の命日に行われています。
二十五菩薩の起源は、當麻寺の練供養から始まったとされています。
極楽往生より阿弥陀仏さまが菩薩を引き連れ現世に来られ来迎され、ふたたび戻られていく様を儀式としています。
當麻寺では、中将姫を迎えて極楽に…ですが。

2019年度より日付けが、5月14日から4月14日に変わりました。

最初に曼荼羅堂から娑婆堂に中将姫の乗った御輿や僧侶さんが移動されます。
神輿が到着すると、僧侶さんが曼荼羅堂に戻られます。
曼荼羅堂から娑婆堂には、来迎橋が架けられています。當麻寺とあって、連花ちゃんも堂の横側から見られていました。
練り行列が始められる前に、僧侶さんらが曼荼羅堂に着座され供養法要をおこないます。
  

法要の最中に、稚児行列や楽人さんの行列が娑婆堂に向かいます。その後に僧侶さんの列が続きます。
  

曼荼羅堂から娑婆堂に練り行列が移動していきます。
 

そして、いよいよ二十五菩薩お練りが始まります。
=二十五菩薩とは=
観音菩薩、勢至菩薩、薬王菩薩、薬上菩薩、普賢菩薩、法自在王菩薩、獅子吼菩薩、陀羅尼菩薩、虚空蔵菩薩、
徳蔵菩薩、宝蔵菩薩、金光蔵菩薩、金剛蔵菩薩、光明王菩薩、山海慧菩薩、華厳王菩薩、衆宝王菩薩、月光王菩薩、
日照王菩薩、三昧王菩薩、定自在王菩薩、大自在王菩薩、白象王菩薩、大威徳王菩薩、無辺身菩薩です。


最初は、二十五菩薩の1番目(観世音)でなく…逆からの順で向かいます。
  
二十五菩薩の順番がはっきり分からないので、一つ一つの菩薩を載せませんでした。

二十二菩薩が娑婆堂に到着すると、1〜3番目の菩薩さまが娑婆堂に向かいます。
二十五菩薩さんは、それぞれに道具などを持たれています。持たれていない菩薩は合掌をしています。
1番目:観世音。2番目:大勢至。
  

娑婆堂に菩薩様が到着されると、中将姫像の前で法要が始まります。
※場所的に法要の模様は撮れませんでした。


法要が終わると1番目の菩薩さまから順々に曼荼羅堂に向かわれます。
  

菩薩さんの後に僧侶さんも続き、最後は天女が先頭で中将姫を乗せた神輿が戻っていきます。
  

當麻寺の二十五菩薩練り供養会式は、雨の場合、来迎橋を行き交うのではなく曼荼羅堂の周囲を練り歩きます。

2012年におこなわれた「二十五菩薩練供養会式」の様子です。

〜當麻寺〜
近鉄「當麻寺駅」下車。

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