みん芸(国営飛鳥歴史公園あすか風舞台)2022

10月29日、国営飛鳥歴史公園あすか風舞台で奈良県芸能まつりがおこなわれました。
みん芸では奈良県の民俗芸能が毎年、見られるのです。
昨年までは会館でおこなわれていましたが、2022年から野外に。
国営飛鳥歴史公園あすか風舞台がステージになります。
MCは、奈良ドットFM、きくちさん。



「明日香南無天踊り」
4~9、10~12月第4土曜、万葉文化会館(正面広場)

南無天踊りは、「日本書紀」の皇極天皇(斉明天皇)紀に、
天皇が飛鳥川上流で雨乞いをされた記述があり、それを起源とした農耕の踊りである。
南無天踊りを継承している稲渕地区は、歴史的風土がよく残されていて、棚田百選にも選ばれている。
現在の南無天踊りは、神社に伝わる江戸時代の絵馬と古老の記憶により復元されたものである。
「~て天つくつ~ 天つくつ て天つくつ 天つくつ て天なもで 天なもで て天なもで 天なもで~」
独特のお囃子が耳に残る雨乞い踊りである。(配布紙より)





「室生の獅子神楽」
宇陀市室生 龍穴神社 10月15日に近い日曜

午前、獅子は雌雄一対で5垣内の集会所や当屋宅で垣内まわしを行う。
御幣を手にした獅子1頭が鈴を振りながら玄関から中に進み、
台所で竈祓いをする。その後、玄関先に出て「鈴の舞」「魔除け」「剣の祓い」を舞う。
この3曲はシャンコシャンコと総称される。
続けてもう片方の獅子に交代し「荒獅子」が舞われる。
午後は、太鼓橋から室生寺境内にある天神社へのお渡りの一行に加わり、
天神社で「鈴の舞」のさわりを雌雄一対で舞う。その後、一行は龍穴神社へ渡御する。
最初に雄の獅子、続いて雌の獅子によるシャンコシャンコの3曲が舞われる。
その後、雄の獅子、続いて雌の獅子による「荒獅子」が舞われて終了する。(配布紙より)





「西川の盆踊り」
十津川村重里 8月15日

十津川支流の谷々に点在する集落に伝わる盆踊りは近世から昭和初期まで
各時代の流行歌の旋律・歌詞が重層的に伝承されている。
演目は「大踊り」「祝い歌」「踊り歌(馬鹿踊り)」のおよそ3種類に分類できるが、
「大踊り」は男性が中心となる風流踊りの形を受け継ぐ踊りで、現在は小原と武蔵、
西川地区の3か所にだけ残されている。
風流踊りは、県北部ではおもに雨乞いの太鼓踊りとして伝わってきたが、
県南部の山村では、正月やお盆の行事として踊られてきた。
盆踊りは、本来はお盆に家に戻ってきた祖先の霊を供養し、
なぐさめて送り返すためのものであった。(配布紙より)




「篠原おどり」
五條市大塔町篠原 天満神社 1月第3日曜

1月第3日曜に、氏神の天満神社の祭礼で奉納される。
男性は手にした締太鼓を打ちながら、背後で女性が扇を手に踊る。
神前で「式三番」と呼ばれる「梅の古木踊り」「宝踊り」「世の中踊り」の3曲を奉納するが、
昔は祭りの後に萬福寺の宴席で夜を徹して他の曲も踊られた。
歌詞は室町末期の流行歌謡である「小歌」で、
踊りは戦国時代から江戸初期に近畿地方から西日本一帯に流行した風流踊りである。
もとは37曲もの踊り歌を持っていたが、現在は20曲足らずを伝承している。
これだけの演目を伝える風流踊りは全国でも稀であり、
当時の山奥の一集落が持っていた文化の高さと豊富さを物語るものである。(配布紙より)




「龍口の獅子舞」
宇陀市室生龍口 白山神社 10月第4日曜

伊賀系の獅子神楽である。秋祭りでは宵宮の朝から本宮の午前中まで村舞わしをする。
玄関で最初に「四方」を舞うと、手にしていた御幣を家主に渡し、祝儀をいただく。
次に舞い用の御幣を手に「御参」を舞い、玄関を出て「悪魔祓い」をし、最後に「大振り」を行う。
夕食の後、本頭屋、相頭屋の順で頭屋舞わしをする。
「四方」「御参」「悪魔祓い」の3曲と「天狗」を舞い、最後に「大振り」を行う。
その後、本頭屋宅から神社までお渡りに加わり、
拝殿前で「四方」「御参」「悪魔祓い」「天狗」の4曲と「獅子踊り」を舞うが、最後は「大振り」で終了する。
本宮の午後は、宵宮の続きの頭屋舞わしを行い、
昼食後は神社に渡御し、「四方」「御参」「悪魔祓い」「天狗」「獅子踊り」を舞う。(配布紙より)





「みん芸2022」の様子です。

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