田原還幸祭(三社御旅所)

10月、体育の日の前日に、三社御旅所で田原還幸祭が行われます。(宇治田原市)
田原祭は、五穀豊穣を祝う宇治田原町の秋祭りです。
平安時代に平将門を滅ぼした恩賞として、田原の郷の平和を祈願して神輿を担いだのが最初と言われています。
田原祭は、体育の日の前日を還幸祭として、その前の木曜日を神幸祭と決められています。
神輿は、一の宮(御栗栖神社)、大宮(大宮神社)、三ノ宮(三宮神社)の3神輿あります。
神幸祭は、各神社から御旅所まで神輿巡行され、還幸祭は、神輿の他に担当宮座により芸能奉納があります。

神幸祭は、一の宮(12:00)/大宮(13:00)/三ノ宮(13:20)の
神輿がそれぞれの神社から出て、御旅所に向かいます。
還幸祭は、一の宮(12:40)/大宮(13:00)/三ノ宮(13:20)の神輿が
御旅所から順番に出て、それぞれの神社に向かいます。


三社御旅所前には、各、宮座のテントが15建ち並び、各座の一族が集まり飲食をします。
一族座/荒木一族座/荒木本座/荒木新座/南本座/南新座/四村本座/
四村新座/公門座/八幡座/殿座/声翁座/田楽座/獅子座/王鼻座



神事が始まり、神事の途中で、4つの座から奉納が行われます。巻物は、田原の一族が代々受け継がれてきたものです。
声翁座 声翁舞 鼓をたたきながら、祭壇を3周まわり、最初と最後に祭壇に拝礼します。
王鼻座 王ノ舞 王鼻面に鶏甲をつけ、少年がお付きの回りを3周し、最後に鉾を振りかざします。
獅子座 獅子舞 太鼓にあわせて、獅子舞が祭壇を3周まわり、祭壇の前で拝礼します。
田楽座 田楽 狩衣に烏帽子の姿で、祭壇を3周まわり、祭壇の前で拝礼します。

神事
せいのう舞
王の舞
獅子舞
田楽
神事

巻物の奉納が終わると、神事の後半部分が行われます。
続いて、御旅所前の道では駆け馬が3回行われます。最初は速く、2回目、3回目は遅くなっていきます。
駆け馬は、一族座/荒木一族座以外の13座から1頭づつ出し、行われていたそうですが、現在は公門座がされています。
駆け馬は、公門座の担当ですが、乗馬も大変で今はプロの方がされているようです。


駆け馬が終わると、鉾回しの儀が行われます。
御旅所前の道から、馬に乗って来ます。神輿前で降り、鉾を左右に回します。祓いの儀式かな。



奉納行事が終わると、神輿が1基づつ出され、神輿に飾りや担ぎ棒を設置。
神輿と担ぎ棒を繋ぎ合わせる綱はしっかりと、水をかけ、強度にします。
神輿の出発は、当初の予定より40分ほど遅れて出発。
神輿の掛け声はワッショイワッショイ。そら、よいよいよい。 でした。
最初に、一の宮が御旅所を出発して、御旅所前の道で差し上げを行い、出発していきます。


二番目に、大宮が御旅所を出発して、御旅所前の道で差し上げを行い、出発していきます。


最後は、三ノ宮が御旅所を出発して、御旅所前の道で差し上げを行い、出発していきます。


2008年におこなわれた「田原還幸祭」の様子です。

〜三社御旅所〜
京阪宇治バス「下町」下車、徒歩3分。


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