御園神社秋の大祭(御園神社)

10月第2日曜日に、御園神社で秋の大祭が10:30より行われます。(八幡市)
秋の大祭では、ずいき神輿が上奈良地域を回り、神社で民俗芸能が奉納されます。
御園神社の天狗や獅子は古式の形が残っていると言われています。


ずいき神輿は、その年に取れた30種類もの野菜を飾り五穀豊穣を祈願します。
農作物は老人会の方が協力し130本の芋茎で屋根を葺き、
かんぴょうで四隅にナタ豆をくくりつけ、へちまで鳳凰を飾ります。



当日は、当屋さんに神職さんが来られ行列が始まります。
途中、上奈良公会堂でずいき神輿と合流し、御園神社に向かいます。
※ずいき神輿は、行列が出発する前、9:00頃に上奈良地域を先に巡行します。


御園神社の参道の中央には白い砂の道が敷きつめてあり、この白砂を神様が通られます。
行列が砂の上を通られるまで、白砂の上を一般に歩く事は出来ません。

行列が御園神社に到着すると、神事が行われます。
最初に「三笑」が。一般的に笑いの儀式です。
三笑は、神様に喜んでいただく為におこなわれているそうです。
いっぺん笑え(あはははは)   にへん笑え(あはははは)   さんべん笑え(あはははは)


神事が行われますが、本殿内でおこなわれるので…ほとんど見えません。
神事は一般的なものでした。
神事が終わると民俗芸能です。民俗芸能は無形文化財に指定されています。

太鼓が叩かれ、天狗よぉ〜い…
天狗が出てきて本殿前で天狗の舞を披露します。いっかい、にかい、さんかい、ちゅん。3回繰り返します。
天狗の舞と呼ばれていますが、日本海方面に多い王の鼻と同じようなものです。
王の鼻は、鉾を持ってですが…秋の大祭では野菜が主なので、樫の棒を持ちます。


続いて、獅子舞です。太鼓が叩かれ、獅子よぉ〜い…本殿前で獅子の舞を披露します。


天狗の舞と獅子の舞は2度、おこなわれます。
獅子の舞が終わると、お子さん達の頭を獅子が…


民俗芸能が終わると休憩です。
ずいき神輿を引っ張っていたお子さんは、ここで終了します。ハッピを返し御菓子をいただきます。
御園神社では、ずいき神輿が担がれます。参道を往復します。


休憩後、ずいき神輿が公会堂に戻っていき解体されます。

2014年におこなわれた「御園神社秋の大祭」の様子です。

〜御園神社〜
京阪「八幡市駅」下車、京阪バス「御園神社前」下車。

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