夫婦神事(大送神社/幡日佐神社)

10月21日に、大送神社/幡日佐神社で夫婦神事が行われます。(南丹市)
夫婦神事とは、水路の確保など、水での争いが2つの村で続いていました。
2つの村の争いを、やめる為に婚礼の神事を行ったのが始まりと言われています。
幡日佐神社は男の神様で、大送神社は女の神様なので幡日佐神社から嫁をもらう為に、
大送神社へ使者を何度も走らせたようです。

大送神社から婚姻の返事が届くと、幡日佐神社から大送神社へ嫁を迎えに行く行列が行きます。
嫁と共に幡日佐神社に戻ります。

その後、祝いの意味を込め、次の年の稲の収穫を占う流鏑馬が、幡日佐神社の参道で行われます。


幡日佐神社から、御幣を先頭に宝剣、馬2頭と飾り鉾(2本)の行列が大送神社に12:30頃に向かいます。
大送神社までは、最短の道を通るため険しい道や野道も通ります。


大送神社に到着すると神事が13:30に行われます。
飾り鉾を右手に2本、置かれます。左の2本の飾り鉾は大送神社のものです。


神事が終わると、大送神社から幡日佐神社に嫁入り行列が14:00に出発します。
嫁入り行列って言っても、実際に女性の人が加わるのではなく、
大送神社側から御幣と宝剣、馬1頭と飾り鉾を2本が合流するだけです。
嫁入り行列は、祝福を兼ねているので、本道を大きく回り、参道から幡日佐神社に入ります。
最初の馬は宮司さん。2頭目は、大送神社側。3頭目は、幡日佐神社側。


幡日佐神社に到着すると神事が15:00に行われます。
本殿には御幣が、置かれています。左は幡日佐神社。右は大送神社。
大送神社に迎えに行く時は、先頭の御幣は左でした。幡日佐神社に向かう時の先頭の御幣は、右です。


神事が終わると、流鏑馬の準備が慌ただしく参道で行われます。


夫婦の祝福を兼ね、来年の稲の収穫を占う為に、流鏑馬が行われます。
流鏑馬に使われる馬は1頭で、神社の参道で行われます。

的は3つで、早苗/中苗/晩苗の3つを的にたとえるのです。
矢が、それぞれの的に当たると収穫状況が分かると・・・

流鏑馬は、3空3的1空の計、7回、参道を馬が走ります。※空とは、的当てしないで、ただ走るのみ。


昔は、ゆっくり馬を走らせ、的の前で、弓矢を的に当てていたそうですが、
現在は、馬を操るプロの人がされています。

的は設置されていなくて、3的とも人が持っています。
馬が駆け抜くと、ゆっくり引き返して行きます。流鏑馬は30分ほどあります。


夫婦神事から、流鏑馬まで見られると、3時間半ほどあります。

2008年におこなわれた「夫婦神事」の様子です。

〜幡日佐神社〜
JR「園部駅」下車、バス「日置」下車、徒歩15分。

京都府、10月の歳時記
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