摩気神社神幸祭(摩気神社〜御旅所)

10月第3日曜日と前日に、摩気神社(お旅所)で摩気神社神幸祭が行われます。(南丹市)
摩気神社神幸祭は、秋の実り、五穀豊穣に感謝して(竹井・仁江・船阪・宍人・大西・半田の氏子)行われています。
神幸祭は、土曜日の早朝に宍人献饌の儀が行われます。直会のようなものです。
祭事が執りおこなわれ、仁江から行列が摩気神社に到着すると神輿に御霊を移し、神輿が御旅所を目指します。
神輿は蛭子神社に寄り船阪の御旅所に行きます。途中で、仁江の稚児が行列に加わり、船阪では稚児が迎えます。
現在は、船阪の御旅所までですが、以前は横田にも巡幸していたようです。神輿が御旅所の中に入れられると一旦は終了。
夜中に神事が行われ、直会の後、練りをされ角力が行われます。
角力とは、神と相撲を取ります。待角力・出角力・半角力とあります。それぞれに所作があります。


日曜日:仁江から稚児や当番、供え物・弓矢などを持ち、御旅所に向かいます。
船坂から稚児や当番、供え物・弓矢などを持ち御旅所に向かいます。宮司さんは船坂側から来られます。
以前は当番をそれぞれの地区が順番に受け持っていましたが、現在は出発地を公民館と定めています。


御旅所に到着すると神事が行われます。進行は、宮司さんに告げられた事を沙汰人が行います。
最初に関係者さんを祓います。
続いて、御神酒などを神前に供え、再び戻します。宮司さんが御神酒・料理を食します。


宮司さんが本社に戻られた後に、御膳(おてんぐ)13膳を供えます。


次に、お千度が行われます。仁江・船坂から参列された方が、建物の周囲を3周します。
先頭の人は幣束で祓いながら進みます。行列は、俵・弓矢と続きます。最後に牛が続きます。
牛は、宍人・西山からです。鍬を持ち、牛を引いて回ります。(※牛は模型です)


お千度が終わると、稚児に幣束を渡し左右左と振ります。一礼した後に、右左右と振ります。
次の稚児は、幣束を渡し右左右と振ります。一礼した後に、左右左と振ります。
その後に流鏑馬が行われます。矢は2度(以前は3度)、的に向かって放ちます。


流鏑馬が終わると本社から神輿が出され、神輿飾りを付け神輿が摩気神社に向かいます。
出発前に、横田の若宮神社方面を向いて一礼します。
これは、以前に横田の若宮神社まで神輿が巡幸していた名残です。


神社までは、山車に乗せられての移動ですが、摩気神社の境内に入ると、拝殿を神輿が担がれてまわります。


2009年におこなわれた「摩気神社神幸祭」の様子です。


〜摩気神社〜
バス「摩気神社」下車、徒歩5分。

京都府、10月の歳時記
inserted by FC2 system