からす田楽(大原神社/川上神社)

10月スポーツの日に大原神社で、からす田楽が14:00より行われます。(南丹市)
からす田楽はカラスが羽根を広げた格好で、前方に3歩跳んで、3歩さがる所作をします。五穀豊穣を祈願します。
田楽踊りの構成は、ビンササラ(4名)太鼓(4名)笛(1名)からす田楽は3名によって舞います。
京都府無形文化財で、京都府の無形文化財の一番最初に指定されています。


祭事が始まる1時間ほど前から練習が室内でおこなわれます。祭事がおこなわれる前に直会が。


時間になり拝殿で神事が。
神事が終わると、からす田楽が始まります。ビンササラと太鼓全員が舞います。
太鼓方が座り、ビンササラが1名づつ、右横向きで前方、左横向きで後方とさがります。
中央に立ち両手を広げ、前方に進み後方にさがります。2人目も同じ所作を。
3人目はカラス帽をかぶったササラが所作をします。
最後の人は中央で手を広げて跳ぶように前に進みます。この時、カァカアと叫びます。



拝殿が終わると、次は山の神の祠前です。拝殿から神社前に列を作り山の神の祠へ移動します。


拝殿の時と同様に神事の後に踊りです。


山の神の祠前での踊りが終わると、木の三又を摂社の側の木に差し込み祈願を。
続いて2つのワラ、中に白米が入っており、その場にいる全員に少量配られます。
これを食べて厄を祓います。2つのワラに火をつけ煙が狼煙としていたそうです。


3箇所目は川上神社です。川上神社は大原神社の摂社です。ここでも同様に舞います。
からす田楽は、田に出没するカラスを追い払うために。


田楽踊りが終わると最後に、五穀豊穣を願い弓矢が。神職さんが矢を討ます。
4本のうち1本が的に命中すれば五穀豊穣との事です。
一応、4本はずしても、再度集めて放つそうです。結果、五穀豊穣です。


本来は、拝殿・山の神の祠前・川上神社で3踊りします。
が、雨の場合、踊りは拝殿のみです。


2019年におこなわれた「からす田楽」の様子です。

〜大原神社〜
南丹バス「下樫原」下車、4分。

京都府、10月の歳時記
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