明神さんのお月見(向日神社)

中秋の日の頃に向日神社で、明神さんのお月見が行われます。(向日市)
旧暦の8月15日を中秋の名月と呼び、ススキを飾り芋の葉にのせて団子や里芋などを供える風習があります。
旧暦の9月13日を後の名月と呼び里芋の代わりに収穫期の栗や枝豆を供え「栗名月」「豆名月」と呼びます。
月は、農業の神様とされていて、お月見は収穫をお月様に感謝をして五穀豊穣を願う行事です。
本殿には、左右に十二単が飾られています。


舞楽殿で神事が行われ神事が終わると、引き続き舞楽殿で献茶式が行われます。献茶式は、方円流の方々です。


献茶式で作られたお茶を、本殿で待ち受ける巫女さんに渡した後に、本殿で神事が行われます。


下記の奉納行事はおこなわれていないと思います。
「かぐや姫 なぜ?」の主な内容です。
かぐや姫が求婚相手を求め、5名の貴公子に難題を与えますが、すべて失敗します。帝が、かぐや姫に入内を勧めますが…
かぐや姫は、自分は月の世界の女で、ゆえあって地上で過ごしていましたが、この8月15日夜に月に帰らねばならないと告げます。
帝は、かぐや姫の警護に2000人の兵士を警護にあたらせますが、
満月を10倍にした光の中を羽衣を着た、かぐや姫は天に昇っていきます。
何故、地球に来たのか、何故、月に帰るのかは謎です。この音楽劇では、脚本家が想像で、何故を物語に…

本殿内で音楽劇「かぐや姫 なぜ?」が行われる出演者さん達です。※行事の内容は年度により変わります。
胡弓(木場さん)
筑前琵琶(川村さん)
語り(六人部さん)
能管(野中さん)

明神さんのお月見が終わると、帰り際に福ススキが手渡されます。
ススキは、収穫間際の稲穂に見立てられ、神様の依代として豊作を祈願します。
軒に飾ると一年間病気をしないようにお願いする風習があります。


2007年におこなわれた「明神さんのお月見」の様子です。

〜向日神社〜
阪急「西向日駅」下車、徒歩15分。

京都府、9月の歳時記
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