鎮花祭(出雲大神宮)

4月18日、出雲大神宮で鎮花祭が行われます。(亀岡市)
旧暦の3月は、花の散る時期で、
昔から花が散る頃に疫病が起こると言われていました。
花が飛散する時期に疫病が広まらない為に鎮花祭が、
平安時代から宮中において盛んに行われたと言われています。
鎮花祭では、出雲風流花踊りがあります。
出雲風流花踊りは、京都府無形民俗文化財に指定されています。
花踊りは雨乞いの踊りで笹踊りや浴衣踊りとも呼ばれていました。

たびたび、この地は旱魃に苦しめられていました。
雨乞いの為、人々は…最初は御神体である御蔭山で大火を。
それでダメなら、次に極楽寺の雨乞い観音に水をかけ。
それでもダメなら、浴衣姿で雨乞いの踊りを。


楽人さん、巫女さんが拝殿に。神職さんが本殿に。
招待客さんが見守る中、神事が行われます。
関係者さん招待客さんを祓い清めた後に神事が行われ、
続いて巫女さんによる浦安の舞があります。


神事が終わると、
出雲風流花踊り(京都府無形民俗文化財)の奉納が行われます。
鳥居前で祓い清めた後に拝殿まで移動し参道で入端が踊られます。


踊り手さんが被っている花笠は季節の造花が使われています。
1月=松・竹・梅。2月=梅・鶯。3月=山吹。
4月=桜・たんぽぽ。5月=菖蒲・藤。6月=牡丹。
7月=七夕・菊。8月=瓢箪。9月=桔梗・ススキ。
10月=紅葉。11月=葉つき菊。12月=椿・水仙。
参道での踊りが終わると拝殿のまわりで
一の宮踊り・恋の踊り・正月踊りが。


雨の日は、拝殿の中に入られて出雲風流花踊りが踊られます。


境内では、和菓子と抹茶の無料接待が。


鎮花祭のメインは出雲風流花踊りですが、
この後も奉納行事が続きます。
次は伊勢大神楽です。
最初に本殿にお参り、そして本殿前で神楽舞を。
伊勢大神楽をされているのは森本組さんです。


境内で四方の舞。


御弊の舞・鈴の舞・剣の舞・扇の舞など…


ここで話術。道化師が登場。
おもしろく場をもり上げていきます。そして、綾採の曲。


そして最後が魁曲。伊勢道中を唄います。
早変わりで、おかめに変身。


最後は、獅子かぶりを。
頭を噛んで厄を祓います。


この後の奉納芸は、日本舞踊で川勝流。陰陽流拳法空手術道など。
※奉納行事は、年度により違います。
境内には、ゆるキャラの「明智かめまる」くんも登場。
拳法空手術道。太鼓の奉納。


日舞が時間の関係上、前後で。


出雲大神宮のテーマ曲(マナイノウタ)が。
マナイノウタとは境内にある真名井の水の事です。
フラダンスと共に。


京都で魁曲が見られるのは珍しいと思います。
出雲風流花踊りの時は人も多いですが、
伊勢大神楽の頃は人も少なくゆったりと見られます。

鎮花祭では当日に亀岡駅から無料の送迎バスが出ています。

2014年におこなわれた「鎮花祭」の様子です。

〜出雲大神宮〜
JR「亀岡駅」下車、シャトルバス。


京都府、4月の歳時記
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