矢形餅の神事(室城神社)

3月6日に室城神社で、
矢形餅の神事が10:00 に行われます。(久御山町)

矢形餅の神事とは、
山城一帯に疫病が流行した時に、多くの人が亡くなりました。
悪病退散の祈願をするため、
大山崎町の宝積寺から弓矢を室城神社に奉納されたそうです。
今では、弓と矢を形どった餅を作り、
疫病除けのまじないとして供えます。
この餅を食べれば疫病除けになるといい伝えらています。


釣台に載せて宮司を先頭に行列します。
昔は、筆頭総代の家から神社まで行列をしていましたが、
今は簡素化され神社の横手から行列です。
境内にある祓い清め場に釣台を置き、
釣台の祓い、人々の祓いを済ませ、
本殿まで境内を行列します。


釣台から本殿に神饌を移し、宮司さんによる神事が行われます。
その後、神饌を本殿と社(2ヶ所)に備えます。
本殿には、弓餅と矢形餅以外に人参と大根のなますと魚も神前に供えます。
上段に置かれた神饌です。


下段に置かれた神饌(弓餅と矢形餅)を2つの社に供えます。


2つの社に、弓餅と矢形餅が置かれた後に、
本殿で神事が行われ、直会が行われます。
本殿で神事が終われば、
お供えした本殿と社(2ヶ所)の神饌が下げられます。
弓餅は、半円になっていて、
小豆が乗っていない白い部分を弓に見立てています。
矢形餅は、小さな矢に見立てています。


悪病退散の祈願が行われた後、
矢形餅は氏子、参詣人に配られます。


2008年におこなわれた「矢形餅の神事」の様子です。

〜室城神社〜
京阪バス「田井」下車、徒歩10分。


京都府、3月の歳時記
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