延年祭(浦嶋神社)

3月17日に、浦嶋神社で
延年祭が10:00より行われます。(伊根町)

延年祭は、五穀豊穣や商売繁盛・家内安全など、
長寿や豊漁・招福などを祈願して行われます。
別名、福棒祭とも呼ばれ、
みくじに当たった人は願いが叶うと言われています。
また、翁三番叟が奉納される祭事としても有名です。

延年祭が行われる浦嶋神社(宇良神社)は、
あの有名な浦嶋伝説の舞台にもなっている所です。
近くの砂浜から海へ行き、
竜宮城で乙姫様からもらった玉手箱を持ち戻ったとされています。
戻って、玉手箱を開くと、おじいさんになる、有名な話です。
竜宮城の世界と現実での世界は時間の流れが違うと言うことです。


宮司さんを始め、本殿に入られ所定の位置で整列されます。
祓いを行った後、関係者一同さんは御神酒を授かります。


裃姿に正装した後に神事が行われます。
神事は、修祓/御塩行事/大祓の詞/大麻行事/奉幣行事などを経て、
御面拝載が行われます。
御面拝載は、神職さんや関係者さん他が拝載した後に、
参詣人にも御面拝載が。
正面階段の下から3段目で、
「どなたも おめん ちこうよってごはい あれ」と告げるように箱を見せます。
続いて、高砂の謡や戌亥の歌が唄われ、
勾欄(こうらん)を三度回る儀式が行われます。


奉幣行事の後に御幌があり、御籤(みくじ)が11:00に行われます。
くじで福棒を引き当てた人は願いが叶うとされています。
1番〜1000番まで書かれた、くじ紙が売られていて、
境内に張り出された番号と同じなら、
紅白の餅や諸々と品々がいただけます。
福棒は、第一番棒〜第十二番棒まであり、それぞれ品々が違います。
第一番棒の番号は最後に発表され、一番豪華な品々です。


御籤(みくじ)が終わると、勾欄より福餅や明神花を撒きます。
撒き終えると一旦、勾欄から退場され延年祭の神事は終わります。


浦嶋神社の鳥居から、翁三番叟の奉納をされる方々が登場されます。
翁・千歳・三番叟・囃子方と行列は続きます。
まずは、御神酒をいただき、その後で奉納舞を披露します。
翁三番叟は、おめでたい時に踊られる舞です。最初は、千歳の舞です。
翁三番叟とは、翁(おきな)が役者の千歳(せんざい)を連れて舞を演じます。
烏帽子を被った三番叟が加わり軽業師のように舞ます。


囃子方は、左右の台座の上から鼓や笛で演奏します。続いて翁の舞です。


三番叟の舞です。3番目に演じられるので、このように呼ぶのだとか。
最初は、素面で演じられます。
面を付けていないので、激しい動きのある舞と言うのか動の三番叟です。
空中に飛び上がったりします。
千歳と三番叟が合間みれ、鈴などを授かった三番叟が面を付けて、再び舞ます。


翁三番叟の奉納が終わると、本殿に神様にお辞儀をした後に、
翁・千歳・三番叟・囃子方と行列は続き、神社を出ます。


本殿前は30分ほど前から場所取りが始まります。
ただし、奉納される方々が
本殿前を通られるので道を開けなければいけません。
みくじは、当選番号が好評され、
半ば過ぎに購入された方がお得です。


2008年におこなわれた「延年祭」の様子です。

〜浦嶋神社〜
丹海バス「浦嶋神社前」下車。


京都府、3月の歳時記
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