西宮まつり/みこし渡御(西宮神社)

9月、秋分の日に、西宮神社で西宮まつり(みこし渡御)が行われます。(兵庫県西宮市)
西宮まつりは、秋分の日までの3日間にわたって行われる祭事です。宵宮祭。例祭。神輿渡御。
はるか昔、鳴尾の漁師が沖で漁をしていた時、網にかかったのがえびす神像でした。
漁師は魚ではないので海に戻しました。
その後、違う場所で漁をした時も網にえびす神像がかかりました。
これは何かあると思い、持ち帰りお祀りすると、お告げがあり、
えびす神像を神輿に乗せて行った場所が今の西宮神社の地です。
この伝説に由来して、秋分の日は、陸渡御や船渡御など古式の衣装で行列があります。


本殿で発輿祭の神事が10:00頃に行われます。ゆるキャラさんもスタンバイ。
  

神事が終わると神輿や女神輿が本殿前に出されます。
 

陸渡御の始まりです。行列は、先太鼓を先頭に神職さん剣鉾、猿田彦・童女・淡路人形浄瑠璃…
最後は、神輿です。この後にも裃姿の人など続いていますが。
  

行列は4地区(浜脇・用海・安井・香櫨園)から参加しています。
神社から平安装束の衣装を纏った八乙女さんや神輿が出て行きます。
 

西宮の町をまわった後に神社前を通り、御旅所に向かいます。
神社を出ると、前に蒲団太鼓が2基と女神輿が入ります。そして行列が随行。
  

御旅所に着くと御旅所祭が12:00頃に行われます。
氏子地域の安全や繁栄と、これから始まる船渡御の安全祈願です。
童女(氏子地域の9歳〜12歳までの小学生8名)が浦安の舞を披露。
最後に玉串です。関係者さんが終えると、八乙女・浄瑠璃さんも祭壇前で玉串を。
  

御旅所祭が終わるとバスで新西宮ヨットハーバーに移動します。各、団体・グループ事に乗車。
神輿は、ヨットハーバーに置かれ、参列者は休憩+食事です。
時間になると、各自が船に乗船。置かれた神輿から御霊を船上の神輿に移す祭事が行われます。
  

船渡御(14:20頃)の始まりです。
※雨の場合は、船渡御が中止になります。
御座船を中心に船団は10隻ほど。
新西宮ヨットハーバーから御前浜と西宮浜の間に移動します。


御前浜と西宮浜の間の海上で「かぜまつり」の祭事が15:00からあります。
かぜまつりは、大風を吹かせる神様を鎮める神事です。海上安全祈願も行われます。
八乙女さんが乗船する八乙女船から切麻を撒きます。船が停泊する場所は西宮神社の真南の地点らしいです。
  

この祭事が行われる時間帯に、跳ね橋が開きます。
跳ね橋は、1日4回(10:00〜。12:00〜。15:00〜。17:00〜。)の20分間だけ開きます。
祭事は、この時間を見計らって行われているようです。
跳ね橋の後方に赤色の西宮大橋があり、ここから撮ると跳ね橋が上がった風景と船団が撮れるのです。
 

祭事が終わると船上では、淡路人形浄瑠璃などが奉納があります。


かぜまつりの祭事が終わると、船団は新西宮ヨットハーバーに。御座船や担ぎ手を乗せた船など…
  

ヨットハーバーで御霊を置かれている神輿に移し、バスで神社まで戻ります。
神社の参道で行列を新たに組み、本殿内まで行列していきます。
神輿が本殿内に入れられると還御祭が行われ、西宮まつりが終了します。
  

2011年におこなわれた「西宮まつり/みこし渡御」の様子です。

〜西宮神社〜
阪神電鉄「西宮駅」下車、徒歩5分。阪急電鉄「夙川駅」・JR「西宮駅」下車、徒歩15分。

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