事代主神社例祭/水かけ祭(事代主神社)

9月第3日曜日に事代主神社例祭(水かけ祭)が事代主神社で行われます。(兵庫県淡路市)
事代主神社例祭、俗称で「水かけ祭」とも呼ばれています。水かけ祭は、豊漁や繁栄を祈願する祭事です。
明治初期から伝わる祭事で、地元の船大工が神輿を奉納した事によるものです。
事代主神社の神前には、大きな絵馬も架けられています。


神輿巡行の前に、布団太鼓(だんじり)が仮屋の各地域から事代主神社付近に集合します。
5基が揃うと、食事など、しばし団欒。
  

11:00頃に1基づつ鳥居まで宮入りを行います。
最初は「谷」です。2番目が「戎の町」です。威勢良くだんじりが練り歩きます。
 

だんじりの上には音頭取りが扇子で、ちょうさじゃ。ちゅさじゃ。の掛け声が…
 

鳥居前に、だんじりが置かれ、
その年の時勢・出来事をそれぞれの地域が唄にして甚句みたいに唄います。
【谷】
昨年の約束 果たさんと
事代主へ 歌奉る
日本のサッカーW杯
世界驚く予選越え
民の審判 厳しくて
民主敗北 参院選
太極殿に朱雀門
大和の都 平城京
奈良の時代も政
国家安寧 第一ぞ

仮屋の戎 水掛祭り
神輿とびちる水しぶき
今日の一日感謝して
祈る我らに喜びを
生き抜く力 新しく
生活の中に生み出さん
潮の香高しちぬの海
明日の大漁 手を合わせ
青田に走る稲光
今年 豊作予感して

我が故郷に栄えあれ
【戎の町】
大和の都 平城京
あまたのドラマ 内に秘め
歴史 重ねて千余年
大極殿に思い馳せ
シルクロードの終着点
多彩な民族 訪れぬ
サムライブルー予選越え
歓声日本 W杯
野球賭博に汚染され
角界浄化 祈ります

古き伝統 語り継ぎ
誉れも高き 宮の元
われらが愛す 戎ノ町
飛び交う かもめ走る船
祭りの準備 整いて
夕日に映える布団締め
揃いの法被 身に纏い
チョーサの声は高らかに
叩く太鼓は軽やかに
揺れるダンジリ宮詣で

永久に続けよ保存会

だんじりの宮入り、前半2基が終了。
12:30頃に事代主神社では、神輿が本殿に入れられ神輿に御霊を移します。


後半は3基。中の町。大北。南の町。と練り歩きます。
ちょうさじゃ。ちゅさじゃ。の掛け声で…さーせ、さーせとか…
  

鳥居前に、だんじりが置かれ、
その年の時勢・出来事をそれぞれの地域が唄にして甚句みたいに唄います。
【中の町】
円高 猛暑 株安と
今後どうなる 我が日本
政府対応 待たれるも
期待の民主 内輪もめ
ねじれ国会 打開策
国民不在 嘆きども
届かぬ思い 腹立たし
願う安定 国づくり

ここに我らの だんじりが
色鮮やかに 輝いて
戎の社に 照り映えて
太鼓の響き 心地よく
老いも若きも 勇ましく
力を合わせ 手をつなぎ
境内狭し 練り歩く
今日の慶び 神に告げ
大漁 豊作 祈ります
【大北】
地球破壊の 核兵器
世界連帯 廃絶へ
平和を祈る 被爆日本
希望の光 永遠に
六十五年 歳重ね
国連総長 英米仏
記念式典 初参加
海外代表 過去最多
願い拡大 全世界
尊命平和 悠久に

時勢のビジョン政策と
心に刻む 教育を
長寿 福祉は斟酌と
官民連携 見守りで
シニアドライバ 新マーク
四葉クローバ 幸運招く
新道文法 思い遣り
幼児虐待 DVは
家族の絆 愛情で
幸福 満ちる未来の日本

日本が誇る伝統美
文化の薫り次世代へ
国技に異変 相撲界
闘志 漲る優勝戦
名誉の証 賜杯無し
望む匡弼 相撲協
豊穣 豊漁 恵美寿顔
吉祥祈願 大北の
轟く鼓動 幸福を呼ぶ
事代の杜 秋祭り

我 故郷よ栄えあれ
【南の町】
世界に国は 数々あれど
平和な世界を どうしてつくる
アメリカむかしの 力なく
ロシアも大きな さまがわり
その他 中国 ヨーロッパ
アジア アフリカ どの国も
異常気候と 大不況
日本よ舵取り あやまるな

淡路よいとこ 日本の中で
どこにも負けない 住みよいところ
なかでもわれらの 淡路市は
海あり山あり 花 魚
人の心は やさしくて
頼りにしたい 人ばかり
けれども少子化 人増えぬ
これでは発展 難しい
神の御加護を 祈ります

だんじりの宮入りが終われば、一旦は終了します。












続いて、神輿の担ぎ手(中学生が神輿を担ぎます)大人への儀礼として地元の中学生が神輿を担ぎます。
担ぎ手達が海に入り、清めが行われます。そして神社に戻り、祓いを受けます。
  

準備が整うと神輿が神社を14:30頃に出発します。
神社前では、左右に水を入れた水槽があり、最初にここで、水かけが大々的に…いよいよ始まりました。
  

神輿は、5つの地区を練り歩き、5つの地区(御旅所)で神事を行います。
神輿が通ると、住民は水を神輿と担ぎ手にかけます。
神輿の近くに寄るとカメラマンさんも水の洗礼を浴びます。
その為、カメラマンさんはカメラをビニールで防御。
沿道には、水をためたバケツや水槽、ホースなど。水を浴びせようと待機。
水をかける方も濡れています。水をかけるのは、男女、大人から子供まで、誰でも…
地域をまわり、御旅所で神事です。
沿道の住人は、容赦なく水を浴びせます。
担ぎ手は、「水だ水だ、水持ってこい」と叫びます。
  

5基のだんじりも、それぞれの地域に戻って行きます。


神輿が、4つの御旅所で神事をおこなった後、16:30頃に神輿を担いで海に入ります。
海の中で神輿に海水を浴びせます。
  

浜で最後の神事をおこないます。
神事が行われている間(5箇所)は、休憩+食事です。


最後は、港で海に17:00頃に入ります。
 

この後、神輿が神社に戻ると、御霊を返し水かけ祭は終わります。

2010年におこなわれた「水かけ祭」の様子です。

〜事代主神社〜
淡路交通バス「仮屋」下車、徒歩3分。

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