修正会/鬼追い(鶴林寺)

1月8日に鶴林寺で修正会/鬼追いが行われます。(兵庫県加古川市)
追儺式(鬼追いとも呼ばれている)は播磨地方を中心に多くで行われています。
以前は40箇所ほどの追儺/鬼追いがあったそうですが、現在は29箇所になっているそうです。
鬼追いは、一般的に疫病などの厄を祓う為に平安時代から行われていたと言われています。
鶴林寺は本来、有料の寺ですが、この日は無料で入れます。鶴林寺の鬼追い、正式名称は修正会です。


修正会では、旧年の悪い行いを反省して、この年の吉祥を祈る法要が13:00より行われます。
続いて謡「安田吉道」の奉納があり、そして古式にのった悔過法要が14:00頃にあります。


法要の最中、13:30頃(左)は、まだ人も若干まばらですが、14:30頃(右)は、堂内は人でいっぱいです。
祭壇には12個の灯火がついています。これは、12ヶ月を表しています。(閏年は13個)
そして月々の皿の灯火が明るいと、その月は晴の日が多いと。暗いと雨の日が多いと言われています。
鬼追いの前に祭壇前では鬼の花と呼ばれる稲穂が早稲・中稲・晩稲があり
稲穂の垂れ具合で今年の作柄を占います。


法要が終わると祭壇前が片づけられ御簾が取られ15:00頃より鬼追いが始まります。
最初は子鬼が左右で2組みに別れ、杖を床に降ろして「ドンドン」踊ります。


子鬼の後は、赤鬼(斧)・青鬼(槍)が鬼踊りです。鬼は綱を体に締め、左手に斧・槍、右手に松明を持って移動します。
踊りの途中で鬼が堂内を暴れ回り泣く子供も。人々から、ドイヤショウと声をかけ鬼をあおります。


再び祭壇前に戻って鬼踊りをします。そして子鬼の踊り、赤・青鬼の繰り返しで7周半、行われます。


今年から堂に入れない人達の為に堂の回廊でも鬼踊りがありました。
回廊での鬼踊りは明るいので撮りやすいです。


7周半になった頃、祭壇前で鬼の勢いは消え、鬼は後ずさりして行きます。
これは仏の力で徐々に改心させられ、悪鬼から善鬼になっていくという事です。
最後は餅です。吊り下げられた餅を子鬼が杖で落とし厄除けや災難を落とすと言う意味あいです。


そして最後に転読の法要があります。


堂内の法要が終わると堂の横で餅まきがあります。
餅まきが終わると堂前の参道では牛玉印を押してもらう為に行列が出来ています 。堂前では鬼の記念撮影が…


堂内の最前列に座るには、鬼追いが始まる2時間前に行けば確保出来ます。

2011年におこなわれた「修正会/鬼追い」の様子です。

〜鶴林寺〜
山陽「尾上の松駅」下車。

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