牛祭(広隆寺)


10月10日〜12日頃に広隆寺で牛祭が夕刻より行われていました。※現在は未定。
最近では、2000年、2003年におこなわれたそうです。

牛祭は、京都三奇祭の一つで、あとは今宮神社のやすらい祭と鞍馬の火祭です。
牛祭の由来は、恵心僧都がお告げを受け、
1021年に魔多羅神を守護神にして厄よけ神事を行ったことから始まったと言われています。
この祭は、本当は広隆寺の祭ではなく、大酒神社の祭であったそうです。
大酒神社が無人の社の為に広隆寺で行われるようになったとか。

夕刻より広隆寺の境内に町内の代表者さんが裃姿で集まってきます。
そこに白塗りの面をかぶり、白装束姿の異形の神様が雄牛に乗って登場します。
牛祭の祭神は、魔多羅神です。神様は四人の鬼を従えています。
赤面の鬼と青面の鬼が二人づつ。行列は、牛方・囃子方・松明・裃・提灯が続きます。
行列は20:00頃、西門から出て三条通を東に移動。山門を通り越して東門から境内に戻って来ます。

魔多羅神と四人の鬼は、薬師堂前の祭壇を三周して薬師堂に上がります。
牛祭は闇夜の祭りとも呼ばれ、篝火だけで進行します。
薬師堂で祭文が読まれ、「おどるもあり、はねるもあり、ひとえに百鬼夜行に異ならず」と言う内容です。
祭文には、あらゆる宗教の神様が書かれていて、祭文は長く長く続きます。
神仏を超えた祭りでもあります。
祭文が読み終えると、薬師堂に上がられた魔多羅神と四人の鬼は退散して牛祭は終わります。
祭文の長い文には、お祓いの文が書きこめられているのだそうです。
※魔多羅神の面は、富岡鉄斎のデザインだそうです。

〜広隆寺の行き方〜
市バス ・京都バス 「太秦広隆寺前 」下車。/嵐電「太秦駅」下車。

10月の歳時記


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