斎宮行列(野宮神社/嵐山)


10月第3日曜日に嵐山一帯で斎宮行列が行われます。(京都:10月の行事)
平成17年度より「斎宮夢行列」から「斎宮行列」に変更しました。
この斎宮行列は、伊勢神宮に向かう斎宮群行を再現したものです。
斎宮群行は500名もの行列でしたが、斎宮行列は100名ほどの行列です。

斎宮とは、伊勢神宮にお仕えする皇女です。
天武天皇の頃から後醍醐天皇の頃まで、約660年間に64人の斎宮が選ばれました。

斎宮は天皇のト定によって選ばれ、野宮で三年の潔斎の日々を送り、三年目の秋に伊勢に旅立ちます。
野宮神社で例祭が10:30に行われた後に、大堰川で禊儀の儀を14:00に行います。
前日祭が14:00〜17:00に
嵐山水辺のコンサート・船上舞台で邦楽・クラシック演奏会・嵯峨大念仏狂言などが行われます。


斎宮行列巡行コース
野宮神社12:00→JR嵯峨嵐山駅12:30→造路通り(西進)→天龍寺前→中の島公園13:20→北乗船場14:00

※途中、JR嵯峨嵐山駅前地点で休憩があります

斎宮行列は一般参加出来る行事です。
行列に参加するには、参加協力費が必要で、配役により値段が違います。
女官
30,000円
官人
30,000円
騎乗官人
200,000円
火炬小女、戸座
20,000円
小学生男女
稚児
5,000円
5歳以上の男女
駕輿丁、白丁、雑色
無料
体力筋力の自身のある方に限ります

※火炬小女、戸座、稚児は保護者の同伴が必要です。
参加者には記念品と昼食があります。

嵐山に平安絵巻が繰り広げられます。優雅な装束をまとい、行列は続きます。
行列は、幟・
太鼓・文官。山城守の列(文官)監送使長官の列(騎乗官人・戸座・火炬小女・雅楽


斎宮代の列(文官・
斎宮代と駕輿丁・女官)命婦の列(女官)騎乗官人と神職さんが行列します。


JR嵯峨嵐山駅付近が休憩地点となっており、09年より、斎宮代さんが輿から牛車に乗り換えられます。


輿は神職さんが乗られ、行列は嵐山・渡月橋に向かいます。


下記は2005年度の様子です。斎宮行列の記念撮影が中の島公園で行われます。
斎宮を中心に載せてみました。



御禊の儀が大堰川北岸で再現されました。斎宮行列者ならびに関係者さんが儀式に・・・
川面には雅楽台座や御禊の儀が行われる台座が設けられています。
御禊の儀が行われる前に、雅楽で「君が代」の演奏を。

神主さんが祝詞を詠み、御禊の儀が14:00頃に始まりました。
神主さんが人形(ヒトガタ)流しを・・・
人形とは紙の人形に災厄をうつし払うと言うものです。左胸・右胸・中央と紙の人形をあてがいます。



紙の人形を来られた人に配られていました。
本来は川に流して払うものなのですが、多くの人が流せば川が汚れるので出来ません。


斎宮による御禊が執り行われます。
台座には、斎宮・騎乗官人・火炬小女・戸座と、女官・文官の代表者が勢揃いです。


御禊の儀が終わると、関係者さんの紹介など一般的な式典になり、
最後に雅楽の演奏と舞楽が龍船を施した台座の上で披露されます。


御禊の儀の場所には1時間前に行かれた方が良いです。

2005、2009年におこなわれた「斎宮行列」の様子です。

〜野宮神社の行き方〜
市バス・京都バス「野々宮」下車、徒歩5分。
/嵐電「嵐山駅」下車、徒歩10分。/JR「嵯峨嵐山駅」下車、徒歩10分。


〜中ノ島公園の行き方〜
市バス・京都バス「嵐山」下車。/嵐電・阪急「嵐山駅」下車、徒歩5分。

10月の歳時記


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