草鹿式奉納(八坂神社)


10月下旬に八坂神社で小笠原流の草鹿式奉納が行われます。(京都:10月の行事)
小笠原流は、礼法をはじめとして武芸の作法を身につける事が目的とされています。
草鹿とは、射の正しい切れと離れを習得すること。
矢沙汰(矢勢、当たり等の判断)、矢批判(矢の落付所による内の矢、
外の矢等の判断)、作法、礼儀を論じ、厳格な規律に従うこと。

冷静で優美な風格を身につけることが、この草鹿式の本質と言われています。
本殿で神事が11:00に行われ、本殿横で草鹿式の奉納が12:00より行われました。


射手は、上手・下手の二組が、前方の的に矢を放ちます。矢を放つのは1人づつです。


的は、草鹿式に用いる鹿の形をしています。的についた模様には、それぞれに名称があります。
前方には、的奉行・矢見・采揚などの方々が判定など判断します。


この草鹿式で最も重要なのが、的奉行(左)です。
矢の変化を見て、判定を下します。時には、判定をめぐり、問答も行われます。

的に的中した射手は、数塚に数串を立てます。


それぞれに矢を放つと、矢拾役の方々から、弓を返してもらい。草鹿式が終了します。
すべて終わると、上手・下手の二組は整列し、草鹿式の終了を告げます。
その後、退場します。本殿前で整列して、終わった事を祈願します。



年度により、草鹿式奉納の時間が変更に鳴る場合がありますので間違いのないように。

2007年におこなわれた「草鹿式奉納」の様子です。

〜八坂神社の行き方〜
市バス「祇園」下車。/京阪「祇園四条駅」下車、徒歩5分。

10月の歳時記


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