時代祭(京都)


10月22日に京都御所から平安神宮まで時代祭の行列が行われます。(京都:10月の行事)
この10月の時代祭と5月の葵祭と7月の祇園祭の3つの祭が京都三大祭と言われてます。
時代祭の行列は京都御所から平安神宮まで総勢2000名が、それぞれの時代衣装を纏い練り歩きます。

07年より、室町時代が新たに加わりました。室町幕府執政列と室町洛中風俗列です。
時代祭では、天皇に逆らった人物などは今まで行列に参加できませんでした。
時代行列の行列は、平安講社が10地区に分け行列に参加します。
花街の婦人列は、中世婦人列と平安時代婦人列です。
各花街(祇園甲部・祇園東・先斗町・宮川町・上七軒)が年度により入れ替わって参加します。


総延長2キロの行列は御所を12:00に出発。
丸太町通を西へ、烏丸通から御池通に至り、河原町通、三条通を経て、神宮道に入り、平安神宮へ行きます。
沿道ではどこでも行列を見物できますが、
ゆっくりと鑑賞できる観覧席が、京都御苑、御池通、平安神宮道に設けられます。



2時間半前の様子です。有料席はガラガラです。


祭のはじまり
平安遷都1100年に平安神宮が創建されました。創建されたお祝い祭りを盛大に行おうと始まったのが時代祭の始まりとされています。
京の都
の時代から時代時代の行列が提案され、10月25日におこなわれました。
初回の行列は、創建された平安神宮へお参りするだけの行列でした
が、
その後は桓武天皇と孝明天皇の祭神二柱の神霊が京都御所から市内を巡行して、市内の繁栄をご覧になるという姿に変わる。
この神幸列
にお供をするというのが時代行列本来の姿。祭りの期日は、翌年から桓武天皇の車駕が新都にはいった日とされる10月22日に改められた。
初は6列と少なかった行列も、市域の拡大と共に増え、8行列、10行列となった。
戦火の拡大と共にしばらく中断されていたが、昭和25年に再興
され、これを機に女人行列が新たに加わり、更にその後に幕末志士列が加えられた。
行列の裏側
行列は明治維新から江戸、安土桃山、南北朝、鎌倉と7つの時代をさかのぼる。
現在は18列、約2000人、牛馬70余頭で全長約2kmにおよ
ぶ。衣装や調度品、祭具は1万2000点にも上る。
京都の工匠や染色の識者が考証研究を重ね、帯1本から糸に至るまで各時代の素材を使い
現在に蘇らせた。
町衆と平安講社
時代祭の行列は、市民が祭を運営する平安講社の組織を作り。
平安講社は市内の旧学区単位で構成され、各講社がそれぞれの行列を担当、
脈々と受け継がれてきました。
行列に参加する参加者は、数カ月も前から各学区の小学校などで隊列や着付けの練習に入ります。

平安神宮から神幸列が京都御所に10:00頃に来ます。
時代行列に使う、馬や山車、幟や旗、多くの裏方の人が神幸列と共に到着します。


行列が到着すると、風輦の前で神事が行われます。


時代祭進行
京都御所 (12:00)→烏丸御池 (12:50)→市役所前 (13:30)→三条京阪前 (14:00)→平安神宮 (14:40)

最初の頃の行列は1時間半〜2時間ぐらいですが、
信号待ちの影響により最後の方は2時間半ぐらいになっていますのでご注意を。

京都御所では1時間前には、どこも最前列はいっぱいです。
時代行列がスタートしました。最初は平安騎馬隊。続いて横断幕。
そして、知事さん市長さんが乗っている馬車です。



維新勤王隊列(明治維新)


幕末志士列(明治維新)
桂小五郎
西郷吉之助
坂本龍馬
中岡慎太郎
高杉普作
七卿落(9名)
真木和泉
久坂玄瑞
三條実美
三條西季知
東久世道禧
壬生基修
四条隆詞
錦小路頼徳
澤宣嘉
吉村寅太郎
頼三樹三郎
梅田雲浜
橋本左内
吉田松陰
近衛忠熈
姉小路公知
三條実萬
中山忠能
平野国臣

徳川城使上洛列(江戸時代)


江戸時代婦人列(江戸時代)
和宮
蓮月
玉瀾
中村内蔵助の妻


吉野太夫
出雲阿国

豊公参朝列(安土桃山時代)


織田公上洛列(安土桃山時代)


羽柴 秀吉
丹羽 長秀
織田 信長
滝川 一益
柴田 勝家

室町幕府執政列(室町時代が07年より新たに加わりました。


室町洛中風俗列(室町時代が07年より新たに加わりました。


楠公上洛列(吉野時代)


中世婦人列(吉野時代)
大原女
桂女

淀君
藤原為家の室
静御前

城南流鏑馬列(鎌倉時代)


藤原公卿参朝列(藤原時代)


平安時代婦人列(藤原時代)
巴御前
横笛
常磐御前
清少納言・紫式部
紀貫之の女
小野小町
和気広虫
百済王明信

(延暦時代)
延暦武官行進列
延暦文官参朝列
神饌講社列
前列

神幸列(延暦時代)


白川女献花列(延暦時代)


平安神宮に行列が到着しました。


室町時代の室町洛中風俗列の踊りです。


風輦2基が平安神宮の中に入ります。時代行列の進行の中でも手で担がれるのは、ここだけです。


弓箭組列(延暦時代)


時代祭が始まる直前ってご存じでしょうか。→→→→→み  る

時代祭に花街の芸舞妓さんが参加されています。→→→→→み  る

有料席以外の無料場所は数時間前から場所取りが始まります。
テレビなどの中継前の場所は人気があり、京都御苑では4時間前から場所取りが始まります。
他は、1時間半〜2時間前で十分場所を確保できます。

トイレの箇所が少ないので、男女ともに長蛇の列が出来ています。早めに行かれる方が良いです。

2007年におこなわれた「時代祭」の様子です。

〜京都御苑(堺町御門)の行き方〜
地下鉄「丸太町駅」下車、徒歩5分。

〜市役所の行き方〜
市バス「京都市役所前」下車。/地下鉄「市役所前駅」下車。

〜平安神宮の行き方〜
市バス「京都会館美術館前」下車、徒歩3分。/地下鉄「東山駅」下車、徒歩10分。

10月の歳時記


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