粟田祭(粟田神社)
10月、体育の日に粟田神社で粟田祭が行われます。(京都市)
粟田祭は千年以上の歴史があり、剣鉾は祇園祭の山鉾の原形とも言われています。
神幸祭の行列の先に進む剣鉾は、神様がお通りになる道筋を清めます。
前日(10:00出御祭/13:00剣鉾清祓い/17:30お迎え行列/18:00本殿出発祭/18:30夜渡り行列)
体育の日(12:00神幸祭/12:30神幸行列/12:45神輿渡御行列/17:00還幸祭)15日(11:00例大祭)
粟田祭の境内では、神事が行われます。神事が終わると、剣鉾の皆さんによる記念撮影が行われています。
神幸祭の行列の為に、山麓から山車などが坂道を下って来ます。
拝殿で、剣鉾が差しました。その後、剣鉾は山上から下りていきます。
続いて神輿が回り、本殿で差し上げが行われました。
=剣鉾の見所=
剣鉾を差して歩く箇所は、数ヶ所だけです。
これは電線などの影響で、剣鉾が接触すれば危険な為です。
時々、見せ場として電線があるわずかな隙間で差す剣鉾もあります。
=お神輿の見所は3箇所あります=
☆神社からの坂道。☆青蓮院の勅使門。☆東山三条の辻回し。
神社は山麓にあるため、坂道をお神輿は降ります。
その時、後ろでロープを引っ張って、ブレーキがわりに降りていきます。
青蓮院の勅使門は、天皇陛下が来られた時と粟田祭のときだけ開きます。
この勅使門の急な石段を登り降りします。
東山三条の交差点で大きく一周した後に、中央で辻回しが行われます。
境内から急な下り坂を神輿が13:00頃に下ります。
後ろでは、ロープを引っ張って下ります。坂が長いので、一般の人も後ろでロープを引っ張れます。
〜神幸祭のコース〜
粟田神社→氏子町→蹴上→青蓮院→瓜生石→三条通→白川筋→氏子町→東山三条→氏子町→粟田神社
※神幸列と神輿のコースは同じではありません。
剣鉾が、東小物座町(2箇所)で差し上げを披露します。
神幸列が三条通を西に行きます。
先頭に旗が、大太鼓・天狗台車・真榊台車・稚児行列が続き、剣鉾や柏鉾(台車)、盾・矛・太刀などが続きます。
神幸列の最後は神職さんです。
氏子町には、18基の剣鉾があります。
御神宝 |
阿古陀鉾 |
あこだほこ |
東分木町・東姉小路町・石泉院町守護 |
一
|
地蔵鉾 |
じぞうほこ |
中之町守護 |
二
|
柏鉾 |
かしわぼこ |
神社守護 |
三
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三鈷鉾 |
さんこぼこ |
東町守護 |
四
|
菊鉾 |
きくぼこ |
堀池町守護 |
五
|
弓矢鉾 |
ゆみやぼこ |
五軒町守護 |
六
|
鷹羽鉾 |
たかはぼこ |
東小物座町守護 |
七
|
葵鉾 |
あおいぼこ |
今道町守護 |
八
|
橘鉾 |
たちばなぼこ |
分木町守護 |
九
|
松鉾 |
まつぼこ |
南西海子町守護 |
十
|
獅子牡丹鉾 |
ししぼたんぼこ |
大井手町・今小路町守護 |
十一
|
瓜巴鉾 |
うりともえぼこ |
西町守護 |
十二
|
垣夕顔鉾 |
かきゆうがおぼこ |
夷町守護 |
十三
|
葡萄栗鼠鉾 |
ぶどうりすぼこ |
古川町守護 |
十四
|
竹虎鉾 |
たけとらぼこ |
堤町守護 |
十五
|
琴高鉾 |
ことたかぼこ |
西海子町守護 |
十六
|
日月龍鉾 |
にちげつりゅうぼこ |
七軒町守護 |
外
|
桐鉾 |
きりほこ |
中之町守護 |
第一休憩所(高木屋)付近
06年は、青空の下、剣鉾が立ち並びました。(葵鉾・松鉾・獅子牡丹鉾・垣夕顔鉾・竹虎鉾・桐鉾)
神幸列には、剣鉾があります。剣鉾の数は6基です。
剣鉾とは、7〜8Mの棒状の長さを一人で持ち、剣先の下あたりについている鈴を鳴らせます。
上手な人は「ち〜ん」って鳴らせます。
剣鉾の重量は重く、常に2人の人が側にいます。時々、他の人に剣鉾を差し替えます。
14:00頃に青蓮院に行列が来ます。青蓮院の勅使門前で剣鉾を差されました。
青蓮院(勅使門前)の急な石段をいきよい良く駆け上がっていきます。
青蓮院の中で法要をすませて、ふたたび石段を下り知恩院の前の瓜生石を回って三条通に向かいます。
白川筋の横には、白川の疎水が流れております。
電柱が立ち並ぶ所で、電線のわずかな隙間を行きます。熟練者の見せ所でもあります。
お神輿は、京都でも大きな御神輿で2000年より復活しました。
氏子町だけでは、担ぐことが出来ないために、他よりの応援を得て神輿渡御をしています。
神輿は白川筋や太鼓橋を通っていきます。
神輿は途中、古川町のアーケードに入って行きます。
神輿の前を行く女子達です。東山三条の交差点に大勢の女子達が来ました。
東山三条の交差点で、神輿を大きく一周します。中央で差し上げをして「まわせ、まわせ」の合図で、神輿を回します。
神幸列が戻ってきました。最後の坂道、さすがに疲れています。
神輿が坂道を登ります。前で、一般の人もロープを引っ張って登ります。
拝殿に灯りが。剣鉾が差しながら拝殿を回ります。最後は、神輿が拝殿を三周して、本殿前で差し上げを行います。
2006年2013年におこなわれた「栗田祭」の様子です。
〜粟田神社〜
市バス「神宮道」下車、徒歩3分。/地下鉄「東山駅」下車、徒歩5分。
10月の歳時記