幽霊絵馬法要(革堂/行願寺)

8月21日〜23日に、幽霊絵馬の公開が革堂(行願寺)で行われます。(京都市)
革堂は西国三十三の第十九番札所です。21日〜23日まで幽霊絵馬が公開されます。
幽霊絵馬法要と言う正式な法要ではなく、日々のおつとめの中で法要がおこなわれているようです。

幽霊絵馬のお話は…
江戸時代の頃、革堂の近くの質屋で働いていた「お文」さん。
革堂から聞こえてくる御詠歌を子守歌がわりにしていました。
それで子供までが御詠歌を覚えてしまいました。
質屋の主人は熱心な信者であったので御詠歌を子守歌がわりにするのはと叱りました。
お文は折檻され主人に殺されました。死んだ事がバレないように、お文を庭に埋めました。
主人は、お文の両親に男と一緒に出て行ったと知らせました。
両親は主人に謝りますが、納得がいきません。
そこで、革堂に娘の無事を祈った時に、お文の幽霊が現れ、事実が明らかになります。
主人に殺され、庭に埋められていると…伝えました。
母親からもらった大切な手鏡も一緒に埋めて下さいと頼みます。
両親は娘を不憫に思い、お文の子守り姿を絵馬に描き、手鏡を添えて革堂に奉納しました。
それが幽霊絵馬と呼ばれています。手鏡は絵馬の裏側にはめ込まれているそうです。


以前は、公開の日に堂内の仏像の横に置かれていたのですが、
最近は公開される3日間だけ賽銭箱のすぐ後ろに置かれています。
公開期日が終わると、次の年度まで蔵に入れられます。
幽霊絵馬が見られるのって貴重だと思います。


2014年におこなわれた「幽霊絵馬」の様子です。

〜革堂(行願寺)〜
市バス「河原町丸太町」下車、徒歩4分。/京阪「丸太町駅」下車、徒歩6分。


8月の歳時記
inserted by FC2 system