氷室神社例祭(氷室神社)

6月15日か15日前の日曜日に氷室神社で例祭が行われます。(京都市)
氷室神社の例祭は、神前の左右に花が入った氷柱を置き、神前に五穀豊穣の品々をお供えして祈願します。
6月15日は、昔、宮中に氷を献上していた日です。氷室は天然の冷凍庫として、昔から重宝されていました。
現代の様に、冷蔵庫がない時代に、氷をムシロに撒き、氷室と言う天然の貯蔵所に置かれていました。
宮中の頃は、氷室の氷を台車に乗せ、都などに早朝に運んでいたようです。

夏ながら 秋風たちぬ 氷室山 ここにぞ 冬を 残すと 思へば (定家)


氷室の集落の人や崇敬者さん、宮司さん(西賀茂大将軍)が来られ、神事が11:00より行われます。
斎串を立て、ここで祓い清めを行った後、参列者さん全員を祓います。
お供え物を本殿や社に置かれた後に、祝詞奏上を行い
神饌を下げて、最初に宮司さんが玉串を。
続いて集落の人や崇敬者さん、そして、一般の参列者さんが玉串で直会(御神酒)で終了です。


神事が終わると、氷柱の青い台を取り、直に氷柱を置きます。氷が解けるまでに4時間あるそうです。

2008年におこなわれた「氷室神社例祭」の様子です。

〜氷室神社〜
市バス「源光庵前」下車、徒歩70分。
※鷹峯から氷室まで、約5キロ程です。ハイキングされている方もたくさんおられます。

6月の歳時記
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