流鏑馬神事(下鴨神社)

5月3日に下鴨神社で、流鏑馬が行われます。(京都市)
流鏑馬は葵祭の前祭で、葵祭の道中の安全を祓い清める為に執り行われます。
流鏑馬(やぶさめ)は(やぼさめ)とも呼ばれています。
流鏑馬は飛鳥時代に始められたとされ、当初は騎射(きしゃ)と呼ばれていました。
神事は明治初期に一時中断されていましたが、
1973年に古式の作法で呼び名も騎射から流鏑馬で復活しました。


流鏑馬が行われるのは、糺の森(参道横の馬場)です。最初に流鏑馬の神事が13:00頃に行われます。


有料席が、的の近くに3ヶ所あります。
有料(パンフレット付)予約席はなく、早い者順で席が埋まります。
有料席受付では、行列が出来ています。
馬場の長さは約350Mです。的は100M間隔で3ヶ所あります。


境内で神事が終わると、次は流鏑馬が行われる馬場で神事が始まります。
神事は、馬場の中央(二の的)付近で行われます。
神事が終わると、行列は馬場を待機所まで射手と共に、弓持・的持が同行します。
待機所から流鏑馬を射る射手と馬がスタート位置に向かいます。
最初は平安装束で行われ、次は武家装束で行われます。


馬が走る前に、的となる木を設置します。
最初の3人(平安装束)は、的も大きく古式用です。
左が平安装束用。右が武家装束用。
比較するものがないので大きさの違いは分かりませんが〜


スタート位置には馬の待機所がなく、馬場の後ろに設けています。
所定の位置に付くと、馬場元役は軍扇を揚げます。
馬場末役が軍扇をあげて合図を送るといよいよ始まります。14:00頃です。

流鏑馬が始まると、有料席の人も立ちますので、あちらこちらで撮影会状態です。
馬場では、神事や流鏑馬などの説明や段取り・進行が伝えられ分かりやすくなっています。


馬が5頭も走ると待機所で落ち着かせて、再度、馬場をスタート位置まで5頭の馬を移動します。
これを4回(20騎乗)繰り返します。
※最初の3人と最後の3人は平安装束で行われ、他の14人は武家装束です。

流鏑馬が始まりました。一の的・二の的・三の的と弓で的を射ます。
1騎乗に必ず矢を3本使わなくてはなりませんので、
どの的も難しさは同じですが馬が駆けていくスピードで、一の的より三の的の方が難しくなります。
左が平安装束用での流鏑馬です。中が武家装束用での流鏑馬です。近くで撮るとブレました。


1騎乗を流れで撮ってみました。
馬がスタート地点に来ると「入ります」と言うアナウンスが流れて、馬場を駆け上がります。


無料で流鏑馬を前で見るには、早めに場所を確保しておくことです。
三の的の後ろは、テレビ局やカメラマンが多いです。
人気のある場所では、3時間前に場所を確保した方が良いでしょう。
有料席の席を確保すれば、境内の神事や他を見ることが可能です。
出入りも自由になります。ただし、有料席も行列が出来ています。

流鏑馬が始まり、1回目・2回目と終わると若干ですが空いていきます。
しかし最前列は、さほど変わりません。

2006年におこなわれた「流鏑馬神事」の様子です。

〜下鴨神社〜
市バス「下鴨神社前」下車。/京阪・叡電「出町柳駅」下車。

5月の歳時記
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