嵯峨還幸祭(嵐山・嵯峨野)

嵯峨祭は、5月第3日曜日(神幸祭)第4日曜日(還幸祭)が行われます。(京都市)
嵯峨祭は、愛宕神社・野宮神社の祭です。氏子町の安全などを祈願して行われます。
嵯峨神幸祭は、還幸祭の時に神輿が通る道に竹などを立てます。
お旅所で神輿などを飾り付けます。その後、神輿に御霊を入れ神事(神幸祭)が終了します。

清涼寺付近の御旅所では、神輿(愛宕大神・野々宮神社)・子供神輿(男・女)が置かれています。
神輿の担ぎ手が鉦を鳴らしながら御旅所の南北の道から集まってきます。剣鉾や神輿が嵯峨一帯を巡幸します。


剣鉾(5基)が御旅所に集まります。御旅所横の所定の位置に剣鉾を立たせます。
剣鉾(5基)が揃うと剣鉾前で神事が9:30頃に行われます。
その後に境内で神輿の神事が行われます。


剣鉾の神事が終われば、清涼寺前まで1基づつ差して行きます。
剣鉾が清涼寺を通過すると、剣鉾に続き獅子舞が10:00頃に出て、神輿が出発します。
最初に、愛宕大神神輿。続いて、野々宮神社神輿。

巡行は、1年ごとにコースが変わります。御旅所−北嵯峨−大覚寺−フェリス嵯峨−嵐亭−長辻通−御旅所

嵯峨還幸祭は剣鉾を多く差しながら行く祭です。
剣鉾とは、差し手が腰に付けた袋に鉾を入れ、体や足を左右に絡めるように歩きます。
鉾には、鈴が付けられていて、体を左右に揺らしながら歩くと、鈴が鉾の柄に当たり、音が鳴ります。
剣鉾は、剣差しを行わない区間は車で移動します。
龍鉾
麒麟鉾
澤潟鉾
菊鉾
牡丹鉾

剣鉾や神輿は嵯峨野路でも差したり、担いだりします。
剣鉾が11:45頃に大覚寺に到着すると、勅使門から大覚寺の境内に入り、剣差しが行われます。
勅使門から大覚寺に入れるのは、嵯峨還幸祭と除夜の鐘の時だけです。
境内で剣差しが終了すると、剣鉾5基が立ち並びます。
続いて、勅使門前で神輿の法要が行われます。
祭事なのに、法要が行われるのは…愛宕大神神輿を大覚寺さんが贈答されたのがきっかけです。


大覚寺で休憩+昼食が1時間ほどあります。
13:00頃に剣鉾が大覚寺前で剣差しを行います。

龍鉾
麒麟鉾
澤潟鉾
菊鉾
牡丹鉾

続いて、神輿が大覚寺前を出発します。


大覚寺からフェリス嵯峨を経て、嵐亭に行きます。
15:00より大堰川(北側)から稚児行列や子供神輿が新たに加わります。
嵐亭付近には、剣鉾5基が立ち並んでいます。
大堰川(北側)では、河原で子供達が出発時間まで遊んでいます。


大堰川(北側)から行列が多少ですが増えます。
先太鼓・神職・稚児行列・子供神輿(男・女)・鉾(5基)・獅子舞(2対)・神輿(2基)
先太鼓と神職さんは車で移動します。
次に稚児行列です。ここの稚児行列は、他と比べて多いです。50〜100名ぐらいの行列です。
その後に、子供神輿(男・女)が、元気いっぱい行きます。


大堰川を渡月橋方面に、剣鉾を差して行きます。
電線などがないので撮すには良い場所です。

龍鉾
麒麟鉾
澤潟鉾
菊鉾
牡丹鉾

剣鉾と神輿が渡月橋(北)から長辻通を進みます。嵐山の渡月橋ですから、人も多く見守っています。
剣鉾や神輿が、長辻通を進んで行きます。長辻通は、バス以外は歩行者専用になります。
獅子舞はパフォーマンスをしながら進みます。
嵯峨還幸祭の獅子舞は、横になったり、時には合体したりと、他に比べてユーモラスがあります。
獅子舞の後は、神輿が長辻通を担ぎながら、時には差し上げをしながら進みます。
バスが行き交うときは道幅も狭くなり大変です。


剣鉾が、御旅所周辺まで剣差しをしていきます。
御旅所周辺は、電線が多くあり大変です。逆に、見せ場でもあります。剣鉾の後は神輿が、御旅所に到着。
愛宕大神と野々宮神社の神輿の神輿が拝殿を3周して、正面で差し上げを行います。
2基の神輿が蔵に入り、神輿から御霊が抜かれ、拝殿で神事が行われます。


2007年におこなわれた「嵯峨還幸祭」の様子です。

〜嵯峨お旅所〜
市バス・京都バス「嵯峨釈迦堂前」下車。

〜大覚寺〜
市バス・京都バス「大覚寺」下車。

〜嵐山〜
市バス・京都バス「嵐山」下車。/嵐電「嵐山駅」下車。/阪急「嵐山駅」下車。

5月の歳時記
inserted by FC2 system