競馬足汰式(上賀茂神社)

5月1日に上賀茂神社で、競馬足汰式が13:00より行われます。(京都市)
競馬足汰式は、5月5日に行われる賀茂競馬の出走順を決める祭事です。葵祭の前儀の一つです。


最初に庁屋で神事が行われます。
1頭だけ馬が境内に入ります。これは儀式的です。本来は全頭なのですが、簡略化されてます。
神職さんや騎手(乗尻)さんが境内に。乗尻さんがならの小川で足洗いの儀が。
足を清めます。安全に騎乗ができるようにと願いが。馬も時々、川に入る場合もあります。


馬場殿では、毛付けの儀があり毛並みなどを見て馬の健康状態を見ます。
ひととおりの儀式が終わるとコース上での儀式が始められます。
駈馬が1頭づつ紹介され鳥居前で拝礼し、
競馬場で言うパドックでの馬みせが、コース場の半分の地点で。


コースは、一の鳥居〜二の鳥居までの直線です。南から北に駈けます。
馬は12頭いて、2回走ります。1度目は、馬ならしで素駆します。
素駆の時にも審査されていて乗馬技術を見、ランク付けされます。


素駆が終わるとスタート地点に戻ります。


素駆が終わると順番が組まれ次は2頭づつ走ります。
最初の2頭(美作国倭文庄・加賀国金津庄)は競い合わず。
1番の馬が走った後、馬がコース外の柵から頭を出した時に2番の馬が走ります。


5日の本番では、2頭が走り美作国倭文庄が勝利するように決まってます。
馬の勝敗はスタート地点とゴール地点での差で決められています。
ゴール地点で馬の差が縮まっていれば後ろの勝ち。差が開いていれば前の勝ち。
馬が走るとき、コースの前後で合図を送ります。
後方で扇が上げられると馬場上はOKとの事です。前方で扇が上げられると、いよいよ駆け出します。


全て走り終えると馬場殿まで移動し、行程が終わった事を告げ祭事は終了します。
庁屋では、直会での御神酒・米・コンブなどが一般にも振る舞われます。


競馬足汰式では、行事の進行や内容がアナンスされ、見ていても良く分かります。
馬の中には中京競馬場で競走馬として走っていたサラブレッドもいるようです。

2005年におこなわれた「競馬足汰式」の様子です。

〜上賀茂神社〜
市バス「上賀茂神社前」下車。


5月の歳時記
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