松尾大社神幸祭(松尾大社)

松尾大社の神幸祭は、
4月20日以後の日曜日に10:00より行われます。(京都市)

この神幸祭は船渡御があり、桂川を6基の神輿と唐櫃が渡ります。
松尾大社の祭りは、氏子の安全を願いつつ平安時代から続けられています。
神幸祭を「おいで」と呼び、還幸祭を「おかえり」と呼びます。


おもな進行です。
神輿出発(11:00頃)桂川西岸/桂離宮横(12:25頃)
船渡御
河原斎場(15:00頃)
河原斎場出発(15:05頃)各、御旅所

神輿が出発する時に、
本殿前で御霊を神輿に授かる神事が行われます。


本殿前で神事が終わると最初に月読社の唐櫃が出て、
その後に神輿6基が拝殿を3周した後に楼門から出ていきます。

四之社
衣手社
三宮社
宗像社
櫟谷社
大宮社

神輿が拝殿を3周する最後の3周目に、
本殿前で神輿を高々に持ち上げます。
拝殿を周回する時には、
白い法被を着た各神社の氏子衆が「ホイット・ホイット」と
言いながら神輿を揺らし鉦を鳴らします。

松尾大社を出て、休憩地点や阪急の上桂駅を通過して
桂離宮横の桂川西岸の土手道に。
土手道から桂川の岸に降り、船渡御に向かいます。

船渡御は、一時中断されていましたが
1983年に再開されました。
昔は、川の中を神輿を担いで渡ったと言われています。

桂川の対岸から6基の
神輿(四之社・衣手社・三宮社・宗像社・櫟谷社・大宮社)と
1つの唐櫃(月読社)が船渡御されます。
月読社も昔は神輿がありましたが、
洪水で流され唐櫃になったと言われています。

神輿は、1〜3トンの重量です。
その神輿を船に乗せ、対岸(東)に神輿と人を運びます。
神輿を乗せた船は、手漕ぎ船です。
担ぎ手などの人を乗せた船はモーター付きの船です。

桂川の対岸・西(中)から、対岸・東(右)に渡ります。


最初に唐櫃(月読社)を乗せた船が
桂川を渡ります。


神輿を乗せた船が桂川を渡ります。

四之社/衣手社/三宮社


宗像社/
櫟谷社/大宮社


桂川(西岸)から船に神輿を乗せます。
担ぎ手が川に入り、神輿を上げている間に船が入ります。(衣手社の様子です)


担ぎ手を乗せた左右の船と神輿を乗せた船が、桂川を下ります。
船上でも「ホイット・ホイット」の掛け声が聞こえます。
対岸に着き、担ぎ手が川に入り、
神輿を上げている間に船が出ます。(三宮社の様子です)

この船渡御は、1つの神輿が移動するのに
約15〜20分間かかっています。

対岸に渡った神輿が河原斎場に向かうときに
橋の下を神輿が通る時に、
橋の上の車や人の行き来が止められます。
これは、神輿に神様の御霊が入っているためです。
神輿が河原斎場に置かれると、
しばしの休憩や食事など各自がくつろいでいます。


河原斎場には、6基の神輿が勢揃い。
6基の神輿と1つの唐櫃が揃うと、河原斎場で神事が行われます。


神事が終了後、1社づつ各御旅所に向かいます。
衣手社御旅所(衣手社)三宮社御旅所(三宮社)
西七条御旅所
(月読社・四之社・宗像社・櫟谷社・大宮社)
最後の大宮社の一行の最後尾にいる女子達です。
白い法被の背中には赤色の紋様が描かれてます。


ここからの神輿巡行は、08年に撮ったものです。
桂大橋の東岸斎場で神事が行われた後に、
神輿が1基づつ出発していきます。桂大橋の東側に最後の大宮神輿が到着。


1基づつ神輿が桂大橋から西京極の通を北東に移動します。
途中、衣手社は、衣手社御旅所に行き、
三宮社は、三宮社御旅所に行きます。
あとの、月読社・四之社・宗像社・櫟谷社・大宮社は、
西七条御旅所に行きます。
途中にある御旅所に向かう衣手社と三宮社の神輿は、
所々で神輿を担ぎながら移動します。
途中の天神川を越えた付近で神輿を撮りました。


衣手社の神輿は単独の御旅所があり、
途中から1基で地域を巡幸していきます。御旅所に到着後、神事が行われます。


三宮社の神輿は単独の御旅所があり、途中から1基で向かいます。
本殿前で差し上げをおこなった後に神事が行われます。


先頭には、神職さんが。続いて唐櫃が西大路七条交差点に来ました。
西七条御旅所に向かう、最初の四之社神輿は、
西大路七条交差点を通過して東側に止まり待機します。
次の宗像社神輿は、西大路七条交差点を一周して中央で神輿を差し上げます。


西大路七条を通過すると、七条御前交差点付近まで、
4つの神輿は担ぎながら進みます。
最初の、四之社神輿が、
七条御前で神輿を回し差し上げを行った後、御旅所に入ります。


続いて、宗像社神輿が七条御前で神輿を差し上げを行った後、
御旅所に入ります。御旅所でも差し上げを。
この宗像社神輿は、
神輿に掛けられている幕が時間によって、変わっています。


3番目は、櫟谷社です。七条御前を東に通過した付近で差し上げを。
東に移動してから西に戻り、七条御前に戻り御旅所に。


最後は、大宮社神輿です。七条御前交差点に。
七条御前で神輿を回し差し上げを行った後、御旅所に入り、
御旅所でも差し上げが行われます。



御旅所に神輿が入り、
神輿庫に神輿が置かれると
1基づつ神事が行われます。



松尾大社の本殿前は人が多く、
始まる前に行かれる方が良いです。
神輿が出発すれば、
少しづつ見学している人も減っていきます。
桂川で船渡御をすべて撮られるのでしたら
時間を計って行かれるほうが良いです。


2006年におこなわれた「松尾大社神幸祭」の様子です。

〜松尾大社〜
市バス・京都バス「松尾大社前」/阪急「松尾駅」下車。


〜桂大橋(東岸)〜
市バス
・京都バス「桂大橋」下車。

〜西七条御旅所〜
市バス・京都バス「七条御前通」下車、徒歩5分。


4月の歳時記
inserted by FC2 system