御弓始め神事(御香宮神社)

2月卯日に御香宮神社で、御弓始め神事が14:00に行われます。(京都市)
御弓始め神事とは、
地域の作物の豊作を祈願して行われるのが主流ですが、
御香宮神社はちょっと違うような感じです。
弓矢を放たれる氏子の方(2名)が、毎年違います。
的は、鬼を裏返しにした文字です。
弓矢の行事には、的の裏側に鬼の字が書かれていますが、
御香宮神社は、最初から裏返しになった文字に当てることで、
厄を退散させる意味合いも。
この御弓始め神事は江戸時代から行われています。



最初に本殿で神事が行われ、関係者の祓いが行われた後に、祝詞です。
その後、本殿に置かれている左像に弓矢があり、
弓を放つ方(2名)に弓矢を渡されます。
  

弓矢の方は狩衣姿で矢を、前方(25メートル)に立てられた的の鬼に当てます。
最初に、弓矢を指導される方が横にいて簡単に教えます。
弓をされる方は、素人で、的に当たるまで何度も行われます。
最初は、中央の位置に立ち、交互で矢を放っていきます。
矢が何処に飛ぶのか予想がつきません。
ハッキリ言って、近くに寄るのは危険です。
真っ直ぐ飛んだり、横に飛んだり、的の上を飛んだり・・・
  

2人が交互に、前方の裏返しの鬼の字の的に矢を放ちます。
どちらか一人が、鬼の的に当たると、残り一人が続けて行います。
 

的に2本の矢がささると、本殿に戻り、神事が行われ、
最後に的の前で記念撮影です。
御弓始め神事は、2人が鬼の的に当てる時間により、
早く終わったり遅く終わったりと毎年、時間はバラバラです。
 


弓矢を撮ろうと、決して近づかない事です。
慣れている人が放たれるのではないので、危険です。
どこに飛んでくるか予想が出来ません。
横から撮っていて、一瞬、危ないなと思った事もありました。


2009年におこなわれた「御弓始神事」の様子です。

〜御香宮神社〜
近鉄「桃山御陵駅」下車、徒歩4分。


2月の歳時記
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