釿始め(千本釈迦堂)

1月2日に釿始めが千本釈迦堂で10:00に行われます。(京都市)
釿始めとは、建築や現場の仕事始めの儀式的な行事です。
本堂に神棚を設け、本堂前で御木を古式的な番匠儀式が行われます。
1年の安全を祈願する意味合いで行われています。


京きやり(ゆりもち)を唄いながら参道を本堂まで歩いてこられます。
※本来は木を担いで来られるのですが、
番匠が高齢化の為、
前もって若い方々が運び込まれます。戻す時も同じ。
それぞれの席に着座すると釿始めの儀式が執り行われます。
釿始めとは大工の儀式です。儀式道具が置かれています。


最初に、墨矩の儀(曲尺と墨指を用いて材木の寸法をとる)が行われます。
続いて、墨打の儀(寸法に従い、
墨壷の糸を繰りだして直線を引く所作)が行われます。
墨打の儀が終わり、道具が片づけられ、釿打の儀の道具が出されます。
釿打の儀(手斧で荒削りをする)が行われます。
釿打の儀が終わると、道具が片づけられ、三献の儀の道具が出されます。
引き続き、三献の儀(御木の元・中・末と3度繰り返す)が行われます。


三献の儀の道具が片づけられ
番匠儀式が終わり祭壇にて終了を告げます。
職人さんにより京きやり(祝い歌)が唄われ
最後に槌打の儀がおこなわれます。


一連の儀式が終了すると直会が行われ餅が配られます。
その後に、釿始めに参加した記念撮影が行われます。


以前、千本釈迦堂の前には
広隆寺でもおこなわれてました。→→→こちら

2023年におこなわれた「釿始め」です。

~千本釈迦堂~
市バス 「上七軒 」下車、徒歩3分。

1月の歳時記

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