末広かり(すえひろがり) |
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主人が太郎冠者に、末広を買いに行かせます。
太郎冠者は、末広が何か分かりません。 都人は、太郎冠者に、末広は傘であると言い売りつけます。 最初は断るのですが、末広が何であるかを知らないので、 主人から言われた条件にあっている為に信用します。 太郎冠者は、謡も教えてもらい主人のもとに帰ります… |
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土筆(つくづくし) |
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男が友人を誘って野遊びに行きました。
土筆が出ているのを見つけて、ふたりで取った後に 男が「つくづくしの首しおれてぐんなり」と詠みます。 すると友人は、和歌に「ぐんなり」はおかしいと指摘します。 男は「風騒ぐんなり」という古い歌があると言います。 次にしゃくやくの芽を見て友人が「今は春べとしゃくやくの花」と詠むと、 逆に男のほうが「咲くやこの花」の間違いだと指摘します。 友人は、先ほどの事を持ち出し笑ってしまう。 男は怒って、友人と相撲を取り出します… |
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清水(しみず) |
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茶会を催す為に主人は太郎冠者に、
清水に行って水を汲んでくるよう命じます。 太郎冠者は、茶会を催す度に、 清水へ行かされるのは大変なので、 途中で鬼が出たと言って戻ってきます。 主人はおかしいなと思い清水まで見に行くと、 太郎冠者は先回りして鬼の面をつけ、主人を怖がらせます。 一度はうまく騙せたのですが、 鬼があまりにも太郎冠者の事を言うので… |
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膏薬練(こうやくねり) |
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上方の膏薬練と鎌倉の膏薬練が出会い、
互いに自慢話を繰り広げます。 膏薬練は、お互い自分の方が良いと自慢しあいます。 それで、どちらの膏薬練が良いのか 相手の膏薬の吸い比べをしようと競い合います。 奇想天外な話です… |
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福の神(ふくのかみ) |
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大晦日の夜に、二人の男が福の神を祀る神社へ参詣しました。
鬼は外、福は内と言うと、 大きな笑い声を発っし福の神が現れます。 福の神は、二人の男に金持ちにしてやろうと言い、 まずは酒をくれと要求します。 二人の男は、福の神に酒を渡すと、旨そうに飲みながら、 福の神は唄います。 金持ちになる方法を… |
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他の演目です、 | ||
附子(ぶす) | ||
主人が出かけるので太郎冠者と次郎冠者に留守を頼む。 その時に、桶の中に附子と言う猛毒が入っているので 触ってはいけないと… しかし好奇心から桶の中身が見たく蓋を開けてみると、 中に入っていたのは砂糖でした。 二人は、その砂糖を全部、食べてしまいました。 太郎冠者が悪知恵を思いつき… |
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盆山(ぼんさん) | ||
盗人が顔見知りの屋敷の中に忍び込んで 盆栽を盗み出そうとします。 盆栽を盗もうとした時、屋敷の主人が帰ってきます。 主人は盗人が誰かと言うのを見抜くのですが、 からかってやろうと思い… あれは犬かな?いや猿だな!と言い、 盗人に鳴き声を真似さします。 そうこうしているうちに最後に、あれは鯛じゃと言われ… |
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寝音曲(ねおんぎょ) | ||
主人から謡を命じられる太郎冠者。 太郎冠者は断るために、酒を飲まなければ出来ない。 女房の膝枕でなければ出来ないと断ろうとします。 何とか謡わせようと主人が、酒を飲ませ膝枕をしてやると… 太郎冠者は、 寝ているときは謡えるが起こされると声が出なくなるふりをします。 酔いがまわってきた太郎冠者は、 寝ているときに声を出さず起こされると声を出すようになり… |
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舟船(ふねふな) | ||
主人とが太郎冠者が西宮見物に行く途中で神崎の渡しに到着。 太郎冠者が舟を「ふなや〜い」と呼ぶので、 主人は「フネ」と呼ぶように言います。 太郎冠者は、古歌に書かれている文章を次々と言いますが、 主人は同じ歌を繰り返すだけ、立場が悪くなった主人は… |
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佐渡狐(さどぎつね) | ||
佐渡の百姓・越後の百姓が、佐渡に狐はいるいないと言い張り、 両国の百姓に判定をしてもらう事に。 言い争い上、佐渡に狐はいると言った佐渡の百姓。 本当は、いないのだが、賭をした手前… 両国の百姓に便宜(金品)を渡し、いる事にしてもらう。 佐渡の百姓と両国の百姓が打ち合わせを。その後、越後の百姓が。 打ち合わせた通り質問してきたので、両国の百姓も口裏あわせを。 そして一旦は、賭に勝ったように見えたが、打ち合わせていない 泣き声を越後の百姓に聞かれ、つい佐渡の百姓がニワトリの泣き声を… |
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千鳥(ちどり) | ||
太郎冠者が主人に付けで酒を買ってくるように言いつけられますが、 酒屋には支払いが滞納しており酒をいただけません。 そこで、津島祭の様子を囃し立てている隙に 樽を持ち去ろうとしますが… 山鉾を引く様子を再現したり、山鉾を引く様や、 流鏑馬などを話し、馬を乗る真似をしながら… |