還幸祭(祇園祭)


7月24日に祇園祭の還幸祭が御旅所〜八坂神社までを巡行します。(京都市:7月の歳時記)
還幸祭は、御旅所〜八坂神社までの寺町より西の氏子地域を巡行し、
神幸祭では、御旅所から東の氏子地域を巡行します。
神幸祭や還幸祭は本来の祇園祭の原点です。そもそも祇園祭は、
神輿を中心とした氏子の祭でしたが、途中から、山鉾のような豪華絢爛な祭が有名になりました。

祇園祭は、1ヶ月に及ぶ祭ですが、3つの祭が集まっているようなものです。
祇園祭=山鉾がメインの巡行など。氏子が中心の神輿行事。伝統芸能などの舞や踊りの奉納。



3基の神輿は、それぞれのコースを通り、八坂神社まで行きます。
中御座
三若
六角形 →折り返し→寺町通(南)→高辻通(西)→四条通(西)→大宮通(北)→御池通(西)→千本通(南)→
→三条通(東)→寺町通(南)→四条通(東)→石段下→八坂神社
スサノヲノミコト
東御座
四若
四角形 →四条通(西)→烏丸通(南)→高辻通(西)→室町通(北)→四条通(西)→新町通(南)→高辻通(西)→
→大宮通(北)→三条通(東)→寺町通(南)→四条通(東)→石段下→八坂神社
クシイナダヒメノミコト
西御座
八角形 →寺町通(北)→錦小路(西)→折り返し→高倉通(南)→四条通(西)→東洞院通(南)→高辻通(西)→
→烏丸通(北)→四条通(東)→東洞院通(北)→姉小路通(西)→油小路通(北)→御池通(西)→
→大宮通(南)→三条通(東)→寺町通(南)→四条通(東)→石段下→八坂神社
ヤハシラノミコガミ
おおよその巡行コースです。。

御旅所で、巡行する前に神事が行われます。時間は、その年により違います。
中御座(16:50頃)
東御座(17:32頃)
西御座(18:13頃)

御旅所から、中御座(三若)東御座(四若)西御座(錦)が差し上げをしてから巡行します。
  

中御座の神輿は神泉苑で拝礼します。神泉苑前では、迎え太鼓が奉納されます。
中御座の神輿が、神泉苑で差し上げが行われます。その後に神泉苑前では、神仏による祭典が行われます。
  

神泉苑を出発後、途中で中御座の神輿は夕食休憩を取り、
その後、三条商店街(アケード)に入り、御供社で神事をします。
御供社で20:00頃に神事が行われます。
中御座の神輿に乗って、御供社に八坂の神様が少しの間ですが、下りて来られるのです。
 

御供社前を、3基の神輿がとおって行きます。時間は07年の時間です。
中御座(20:42頃)
東御座(20:49頃)
西御座(21:11頃)

三条会商店街(アーケード)では神輿を迎える為に太鼓が。丹波八坂・八坂神社(祇園)・神泉苑(よかろう)


あまり知られていませんが、還幸祭の時にもお迎え提灯があります。千本三条と堀川三条で。お稚児さんも馬に。


神輿が八坂神社に戻り、境内の舞殿を回り、本殿などで差し上げを行います。(中御座・東御座・西御座)
  

最後の西御座の神輿が舞殿に入れられます。


大勢いました神輿の担ぎ手が境内からいなくなり、南楼が閉ざされます。24:00頃に、闇夜の神事が行われます。
境内の灯りが全て消され、境内は真っ暗。闇夜の神事で、神輿3基から御霊を八坂神社に戻します。
神秘的な行事に参加できている実感が味わえます。闇夜の神事は、10分程度で終了します。

闇夜の神事が終わると、境内に灯りが灯ります。闇夜の神事が終わり、本殿で神事が行われます。
舞殿には、3基の神輿と子供神輿が置かれています。飾り付けが時間をかけ取り外されます。
神輿は、28日の神輿洗まで置かれています。
 

還幸祭は、神輿が出る時間がそれぞれ違うので、1基づつ追いかけるか、3基が見られる場所で見られるかです。

〜八坂神社の行き方〜
市バス「祇園」下車。/京阪「祇園四条駅」下車、徒歩5分。

〜御旅所の行き方〜
市バス「四条河原町」下車、徒歩3分。/阪急「河原町駅」下車、徒歩3分。


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