石見神楽(祇園祭)


7月16日に八坂神社の能舞台で石見神楽の奉納が行われます。(京都市:7月の歳時記)
石見神楽は、島根県の伝統芸能です。その年の豊作や豊漁を祈願し、神様に歌や踊りを捧げます。
八坂神社の能舞台では、島根県人会によって毎年、奉納行事として行われています。


石見神楽の始まりは、神話でお馴染みの天照大御神と天の岩戸です。
岩戸の前で神楽を踊った事から神楽が生まれたとも言われています。
石見神楽は、太鼓や笛やお囃子に会わせ数多くの演目を踊ります。
演目は一つ一つに物語があり、見ていて飽きません。

能舞台の前の席は、無料です。1時間前には多くの人が並びますので、すぐに長椅子は、満席です。
左側は、有料席や島根県人会のVIP席があります。有料席には、舞妓さんも来られていました。
石見神楽は19:00〜21:30まで、6つの演目がありました。最初と最後の演目は毎年、同じです。
※最近は18:30〜行われているようです。


鈴神楽(すずかぐら)
神迎えの舞です。神楽奉納の最初は、神楽から始まります。


天神(てんじん)
平安の世、菅原道真(右大臣)は、藤原時平(左大臣)に謀られ太宰府に左遷されます。
その無念を天が晴らす為に、火や雷を降らし、道真が討ち取られます。


かっ鼓(かっこ)
高天原に降りてきて、宝物の太鼓を切目の王子の詔を受けた神禰宜が、太鼓を王子の気に入る所へ移しますが、
気に入る場所が見つからず何度も取り替える様をコミカルに舞います。


頼政(よりまさ)
平安の末、京の東三条の森に黒雲がおおい、鵺が鳴いていました。
鵺を退治するのに、弓の名人の源頼政は、従臣猪早太を連れて、頭は猿。体は牛。
手足は虎。尾は蛇。という化け物、鵺を退治します。


鐘馗(しょうき)
中国唐朝の玄宗皇帝が病に伏していました。
皇帝を夢の中に現れた疫神が苦しめていたの鐘馗大神が、芽の輪と宝剣を持って退治します。


大蛇(おろち)
須佐之男命の悪行により、天照大御神は天の岩戸にお隠れになりました。
須佐之男命は高天が原を追われ、出雲の国の斐川にさしかかると、嘆く老夫婦と娘に出会います。
理由を尋ねると、夫婦には八人の娘がいましたが、毎年現れる八岐の大蛇が7人の娘をさらいました。
須佐之男命は、大蛇退治の為に、酒を大蛇に与え、酔わせたところを退治します。



夕方頃から石見神楽の奉納がある能舞台は多くの人でいっぱい。
無料の木の長椅子に座ろうと多くの人が詰めかけます。ロープが解放されると、我先にと席を取ろうとします。
前、3列は関係者さんの席になっています。横側も婦人会さんなどの席となっています。


〜八坂神社の行き方〜
市バス「祇園」下車。/京阪「祇園四条駅」下車、徒歩5分。


inserted by FC2 system